香港城市 / A new player has joined...
「あれが香港か...」
飛行機が香港に近づき、ついに窓からその景色が見えた。
100万ドルの夜景と報道されることが多々テレビなどであり、よく見ることもあるけどテレビ越しでも綺麗とわかる壮大な街並みだった。だが、それを目前で見るとどうだろう。香港にそびえる大きな国際金融センターやセントラルプラザ、
天璽などの高級住宅街などが見る限りたくさんある。夜明けと照らし合わせ、その
大都市が輝いて見えていた。
つい都市の景色に見惚れ、護衛を忘れそうである。
香港へと到着し、飛行機を降りてからは10分ほど車で会合場所へと向かう。
街の至る所が平和のように見えるが、たまに遠くの方から銃声が聞こえるのだ。
「これでもここの都市はまだ平和らしいな。」
曰く、中国では多くの人間を統一するのが難しく一部の人間が組織から離れたギャングみたいな感じで暴れている無法地帯が中国の各所にあるとのこと。
組織の中で実質一番大きい黄河中央防衛協定が中国を防衛中なのである。
会合場所へとつき、警戒しながら中に入るとNPCが出迎えてくれた。
「日本の方々ですね、会合場所はこちらです。」
NPCは金で雇うことができ、自動で特定の組織や自分、はたまた時間指定などで
色んな言葉をしゃべらせることができる。
戦闘には役に立たないので、ほぼ趣味用や掃除に使う人もいるのだとか。
廊下を奥に進むと、突き当りに豪華な装飾がされた両開きの扉があった。
そこに先に護衛チームのリーダーの人が入り、後から4人ほど入る。
「司令官は俺と残り4人で中に入って直接何かないか見ている。
残りのお前たちは部屋の外で警戒しながら待機してくれ。」
自分らは廊下側を警戒する。いくら安全な会合場所と言われてもいつ襲撃されるか
わからないからだ。
銃の隠し場所をしっかりと確認し、扉が閉まってからは周囲に意識を
向ける...
===
これは、天音が離人者になる少し前のこと。
「...これがガンズ・アルタイルか...人口がすごいな...ネフィリア、入ったか?」
「聞こえてる、まだアバター作成中だよ。あと数分で終わるから待ってな。」
ロビーで一人の男がボイスチャットで誰かと話している。この者たちは以前
ガンズアルタイルを制作した会社の別のゾンビゲームを遊んでいたのだが、
気分が変わり今日このゲームをやることになった。
仲間の女性はまだアバターを作成中らしく、一人青年のアバターの
"ジャッカル"は銃などの操作確認をしている。
「基本的なシステムは変わってなさそうだが、インベントリとかオープンワールドとか、マルチ対戦に特化させた感じでその分、チーム人数とかの制限がなくなって
プレイ人口が増えたのか...」
「ジャッカル、そろそろネフィーのセッティングが終わるらしい。ゲーム内で会話出来るようになるから
青年の後ろから来たややダンディ、というべきかとも思うジャッカルの仲間が
入ってきたようだ。
「お、ヴィクターも来たか。ならそうしよう。前にゲーム内で会話が出来るやつでVC付けっぱなしにしていたら音声がハウリングしてうるさかったからな…そういえば、ヴィンは先に少しだけプレイしてたんだったか?」
「ああ、そこでタチの悪い奴らにあったがな。あのゾンビゲーをやり込んでいたからできるスタイリッシュな回避で翻弄して、最終的に其奴らの首をへし折ってやった。
それで、武器が若干多く手に入ったから余った分を渡そうと思ってな。自分のは既に選んで取っておいたからあとは好きにしていい。」
とスマホの中のインベントリからライフルと拳銃が複数個出てくる。
「結構良いものだらけじゃないか。
どうすればこんなに運が良くなるのか教えてくれてほしいくらいだ。」
「そりゃ教えられないな。今度から武器を変えるなら、自分で敵を倒すか探索ぐらいしてくれ。」
「どれにしようか迷うな…」
「おーい、やっと入ったぞ。スキン作るのに手間取っちまってこんな時間になっちまった。」
ジャッカルが銃を真剣に選んでいる間に、どうやらネフィリアがスキンを作って
入れたようだ。
軍服に身を包み、口はスカーフで隠している。
「結局そうなったか。まあ前あの
「ソ連のあの雰囲気がいいんだよ、ってもう武器そろってたのか?」
「ああ、ヴィクターが前に少し遊んでいた時に獲得したものらしい。自由に使っていいとのことだ。」
「そりゃいいね、じゃあ私は...」
二人共ども武器を選んだ後、ゲーム内のチーム欄で様々な場所の勢力を見てみた。
「ヨーロッパはどうやらこのランサー・パクトっていうところが一番大きいらしいから、ある程度一緒に行動して戦えるのはこの勢力か。」
「ヨーロッパには派閥が多くてな、特に新興宗教の
「反対に、アジアの方は結構まとまってるらしいな。
「ネフィリアの意見に賛成だな。よし、じゃあランサー・パクトとやらの基地?拠点を探して入らせて貰うか。よし、準備は出来た。行くぞ。」
情報集めが終わり、結局ランサー・パクトに所属することに落ち着いた。勢力に所属するには構成員に接触し、上の人に頼んで貰い参加申請をする必要があるので、
いまはとにかくヨーロッパ中を旅するしかない。
ロビーから出て、近くに置いてあった誰のだか分からないジープを
========
あとがきです。本当最近小説かくやる気が
結構下がってて危なかったです。これ以上進まなかったら下手したら小説また消してたかも…書けて良かったです。
さて、今回から天音とは違うチームの
物語が始まります。そのメンバーは以前
ゾンビから襲われるゲームをやっていた
人たちで、そのまんま流用しました(笑)
彼ら3人だけでは味気がないので、後に
もう一人メンバーに加入させます!
お楽しみに!
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