基礎訓練
さて、私はつい最近東方解放前線に入隊したばかりである。まだ近接格闘や
パルクールのような早く動ける方法は教わっていない。なので
一夏に教わることにした。だが...
「あ’’あちょっときついきついきつい!!タンマ!ちょっとタンマ!」
「...体硬すぎない?」
はじめっから柔軟体操をされてしまい足腰に激痛が走る。
あんまり関節とか柔らかくないので、日を追ってどうにかして
柔らかくしていきたい次第だ。あと、私のスマホは返却された。ちゃんと
メイン武器と刀も残ってるし少し安心していた。
「前屈が足まで届かないとは...そこまで体が硬いとは思わなかったんだけど?」
若干自分への評価が下がった気がする。
「いやさあ、そういう柔軟系とかあんまり運動を現実でやらなかったから
がちがちに体硬くなってるんだと思う...慣れたら多分一気にぐぐっと
いくはずだから!」
とりあえず理由を述べてこの話を流そうとした。
「まあ、いいけど。次はここ飛び越えられる?」
と、幅が3,4mぐらいの建物と建物の間を指さした。
「...え?」
「あなたならある程度跳躍力あるでしょ?それだったらこんな間隔ならすぐに飛べると思うけど」
唐突に無茶ぶりを振られた。
こんなところ飛べるか!と現実世界では言っていた。やろうと思っても
壁にべちゃっと張り付いて笑われただろう。だが今なら出来るはず。
「じゃあ…とりゃっ!」
と勢いをつけて向こう側に飛んだ。
余裕で飛び越えたな…フフッ、と思い込んでいたら、目の前に壁が。
「あぶねえええ!!!」
ギリギリのところで屋根のへりを掴みなんとか上がった。
少し慌てて吐息が荒くなる。
「…しっかり前見たらどうなの?」
若干汗を垂らしながら一夏は見ていた。
「ごめん、慢心してた。普通に出来ませんでした。」
「はぁ…しっかりコツ教えるから、ちゃんと出来るようにしてね」
「アッハイ」
ちょっぴり怒られてしまったな。まあこのあと挽回すれば問題ないのだ。
挽回出来ればの話だが。
「さて、近接戦闘に移るけど、ちょっとこれ持ってて?」
と彼女から急に拳銃を渡される。
「え?ちょ、何…」
とりあえずしっかり構えて持とうとした瞬間、腕を掴まれ捻られてそのまま
地面に叩きつけられる。しっかり手加減してくれたようで、
痛くはないがとてもびっくりした。
「これが
武器を失ったときも建物とかの閉鎖空間だと体術の方が有利な時もある。」
なるほど…敵に囚われた時とか逃げるときに使えそうだな。
「さーて、ここから二時間ぐらいみっちり貴方の体に体術を教えてあげるから
覚悟してね~」
「ちょおッ!?」
これは不味い!逃げるんだよ!と思ったが既に腕を掴まれていたようだ。
そのまま引きずられて地獄の特訓に連れていかれるのであった…
==四時間後==
一夏による
まあなんとか生きていたものの既に疲労困憊と化していた。だがある程度のことは
しっかり出来るようになったし、今日はこれで上出来か…と思った。
空を見るとどうやら夕方になっているようだ。やはりこの世界も時刻は同じなのか。
「さて、とりあえずシャワーでも浴びてから心地よい睡眠を…ってあ」
体が女性に変わっているので入るときに若干?背徳感とか罪悪感が生まれそうな
感じもするが…まあ良いだろう。
「そういえば、夕飯とかって食堂的な所で食べるのか?」
「そうだよ。まあ時々メニューの争奪戦が始まるけど…高校の購買かって思うぐらい焼きそばパンの取り合いが激しいんだよ。」
決めた、焼きそばパンは早めに行ったときに食べよう。とりあえず、今日は食堂の
メニューをしっかり見ることにしたのだった。
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では作者のお時間です。若干文字数が少ないように感じる人もいるかもしれません
けどそこはご愛嬌で。シャワーシーンを見たい!という人がいるのなら閑話的な感じで書かせていただきますが。
読者の方だんだん増えてきてるようでありがとうございます!
早く更新できるように頑張ります!
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