死は奴らに降りかかる

[主]<今回、長めぞよ

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三人は柱に自分を縛り付け、目隠しさせて甚振ってくる。既に体のあちこちから血が出てるような気がしてならない。体中に痛みが走り、痛みを受けきれず苦痛を

漏らす。何時間経ったろうか。未だに解放してもらえない…


突然視界が開けた、どうやらリーダー格のベリコフとやらが目隠しを取って

くれたらしい。「…気分はどうだい?」

「はやく解放しやがれ…ぐっ!?」

文句を言おうとした途端頬を掴まれ口を塞がれる。

「テメエ、今の状況を分かって言ってんだろうな?この状況から助かるとでも?仲間が来ると思ってるのか?バカ野郎、ここは最高の隠れ家だ。誰も見つけられやしねえよ。」

ベリコフの言い方にイライラしているが、拘束されていては何も出来ない。ただ

耐えるしかないのだ。せめてもの抵抗として、唾を男に吹きかけた。


「…汚く死にてえか…」そう呟くと、ベリコフはあるものを取り出してきた。

それは軍用ナイフ。とても切れそうなものだ。

「そんなに苦痛を受けて死にたいならよ、そうなりな!」

ベリコフは自分の右肩をナイフで刺してきて、そのまま抜いた。

「あ”ぁっ、う”っ、ガぁ…うっぐ…」

手で抑えることも出来ず、血が溢れてくる。涙が出てきそうだ。

「いいか?武器と物資を全部よこして俺達の奴隷になるか、それともこのまま血に塗れて死ぬか…どっちだ?」

そんな理不尽な答えしかない質問をこちらにベリコフは吹っかけてきた。


正直、生きたいのはあるのだが、此奴らにこき使われるのはごめんだ。せめて、

このまま死ねるのなら…と思って行動する。

「…どうせ従うなら死んだ方がマシだ。」虚ろな目でそう呟く。

ベリコフはその反応を見た後、ほんの少し驚いたような仕草を見せたがそれ以上は何も見せずただこちらに話しかけてきた。

「分かった。お前がそうならそうしようじゃないか…やれ。」

そうすると、ベリコフの仲間の女が拳銃を頭に突きつけてきた。

「せめて一撃で死ねるから良いんじゃないの?私たちに逆らった罪を償うのよ。」そう言われた瞬間、自分は死を確信した。


だが異変が起こったのはその直後だった。突如爆発音が起き、反対側の壁が

吹き飛んだのだ。それと同時にクナイが複数個飛んでくる。その内の一つが自分の

腕を拘束する縄に命中し縄が解けたのだ。

「何だ!?」と彼奴らは動揺している。誰だか分からないが今のうちに、と思い解放された手腕を使って女の持つ拳銃を奪い取り、即座に女の頭に撃ち込む。

「まずっ…」女は爆発に気を取られたせいでこちらにまったく視点を向けて

いなかったため、避けれずに脳天をぶち抜かれて死んだ。

生存本能のみで動いたためか、本来の自身の反応速度を大きく超えて

その時は動いていた。


ロメオとかいうデブが女が死んだことに気付きこちらにマチェーテだかを

持って襲いかかってきたが、パニックになっていて攻撃がとても読みやすい。

そのうちに自分を刺したナイフを拾い上げ、ロメオの首を刈っ切った。


ベリコフは既に二人がやられたことに気付きこちらに銃を向けていた。

それに即座に反応出来ず、足を撃たれ倒れてしまう。そのまま動けなくなった

ところを足で背中を踏みにじられる。

「…ハァ…ハァ…何だから知らねえが…さっきの二人はどうせ用済みだ…ある程度やってから物資を全部貪るつもりだったんだよ…どうせお前も同じようにするんだったんだが…手こずらせやがって…」コイツは何処までもクズらしい。

「…外道が…」そう呟くとさらに足圧を強くしてくる。

「お前も今すぐあの二人と同じにしてやるよ…」そう言ってベリコフが銃をこちらに向け、引き金を引こうとした。


その瞬間、謎のツインテールの少女がベリコフの体をクナイで貫いた。

そのまま奴は銃を手放し、ゴミのように地面に倒れた。そしてツインテールの少女はベリコフを蹴飛ばしこちらの体を起こして丁寧に接してくれる。

「大丈夫?ああ…こんなに怪我をして…拠点に送ってあげるから、耐えててね。

動くともっと痛みが酷くなるから…」

どうやらその子は自分を介抱してくれるらしい。

「…えっと…どちら様で…」

痛みよりも謎の方が多いくらいだ。

「えっとね…それは…」と少女が素性を述べようとしてる時点で、さっきのベリコフが落とした拳銃がなくなっていることに気付いた。


蹴飛ばされた際に拳銃も一緒に転がっていったのだろう、ベリコフが床に横たわったままこちらに銃の照準を合わせている。しかも、狙いはこのツインテの子だ。

「危ない!」と激痛がするのも厭わず、すぐ近くに落ちていたマチェーテを拾い

ベリコフに投げた。

ベリコフの顔面にマチェーテが突き刺さり、何とか撃たれずに済んだ。

だが、一時的に激しく動いたことにより血液の流れが激しくなって血がさらに

多く出てしまい、床に倒れ込む。

「だ、大丈夫!?急に動いて…!そうか、ありがとう…早くセーフハウスで

治療しなくては…」少女はどうやら助けてくれたことに気づいたようだ。

だが、そんな中自分の意識がだんだん混濁してくる。

視界がくわんくわんし始めた…今まで人生で一度も感じたことのない感覚だな...

これ、下手したら死ぬのかなあ...


思考もうまく回らず、そのまま自分の視界が閉じる。

まあ、クズ共はすでにいなくなった、このままでも本望かな...

と頭で思ったのもつかの間、意識が深く、そこの底に落ちて行った。

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どうも。M E N D E S(麺です)

って自分はbemani派じゃあるまいし...(一人で何やってんだ...)

はい、あとがきですよ。今回長めでして、いろいろとまあ

詰め込みました。あと今度こそ固定の新キャラ出てきますお(/・ω・)/

期待しててね( ゚Д゚)


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