君がいなければわたしは

 今日も私の部屋のなかは君一色だよ?だから安心して、私は君のこと以外見えていないから

 毎日君のために起きて、君のために生きて、君のために――君のために―――


 それなのに……それなのに君は私以外の女の子と遊びに行ったんだ――

 いや、別にいいんだよ?そんな私は重い女の子じゃないし、誰と遊ぶかなんて君の自由だもんね

 何で知ってるのか?えっとねぇ、それは私が君だけを見ていたいから!

 ね、だから、気にしないで?



なのにどうして、どうして



「もう君には付き合っていられない。だからごめん、別れよう。もう付きまとうのはやめてくれ」


 そういって、君は私を突き放してはどこかに行ってしまったね

 私は探したんだよ?必死に探したよ?それでも見つからないの


 ねぇ、いったいどこへ行ったの?私はこんなにあなたが好きなのに……


 ねぇ、どこがいけなかったの?君はいつも笑っていたのに……

 なんで私を突き放すの?

 私はあなたと幸せになりたいだけなのになんでそんなにウザがるの?


 なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで―――







……そういうことなのね?

 わたしやっとわかったの、わたしの愛が足りなかったってことね?

 じゃあ私にもう一度やり直すチャンスをちょうだい?

 

――わたしはキミのすべてをあいすから

 

 顔も性格も血も肉も何もかも……だから私から少しも離れないで?



ね?


 


 彼女は壁から写真を一枚一枚と、すべてをはがし、真っ白になった部屋をキミで染めた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

WhiteRoom 薄明 黎 @singononote

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ