月と魔法と吸血鬼
空暮
月と魔法と吸血鬼
2024年9月――。
とある物理学者が【超原子による有機的幾何学体による一定下における無限的エネルギーホールの先導者装置(Hyper organic geometric Atoms bodies Leader device for infinite energy holes )】を発明した。それは、開発者とスペルの頭文字を取り、”HAL”と呼ばれ、全世界に発表される事となった。
HALは、まさしく全人類が待ち望んでいた発明だった。HALはある条件下においてエネルギーを無限に近い形で取り出すことが出来る代物であり、それによって全世界に蔓延る貧困、飢餓、戦争――ありとあらゆる”人類の問題”を解決する事が出来る発明品であった。
物理学者は”公平を期すため”発表を世界各国の主だったニュースサイトに、自身の書いた翻訳文を添えて動画を送りつけた。
最初こそ訝しみ、一笑に付した各国のニュースサイトであったが、その動画見ている最中に起きた事件により、彼の言っていることが真実であることが理解できた。
彼らの、世界中の人間の頭上に等しく。ソレは現れた。
――――――
そこに数字が表示されていた。729:59:59。刻一刻と減るそのサマに、世界中の人間は理解した。約一か月後、この数字は0になる――と。
『――私は憎む。この世界を、人生を、人間を、ありとあらゆるお前らを。だから君たちには死んでもらうことにした。君たちの天使の輪は私の慈悲だ。1か月の間、親しい人と過ごすもよし、醜く争うもよし、恨みを晴らすもよし。足掻いてくれてもいいが、HALは私の身体に埋め込ませてもらったよ、私は今や魔法使い――。魔法使いは1人寂しく月に住み、世界の終わりを眺めましたとさ……めでたしめでたし』
彼の名前は
「――15日未明。アメリカ合衆国が編成し、月に派遣したHEALsが世界各国の様々なモニュメント……自由の女神や凱旋門、ギザのピラミッドなどの”頂点”で死体となって発見されました。肉体に損傷はなく、国防長官の説明では『5㎝四方の正方形となった隊員たちがいた。事態は一刻を争う』とあり、先ほど総理から『事態の解決のためにこれからも行動し、国民の不安を傾聴していきたい』とありました。コメンテーターの紫三さん、どう思われます――」
世界は辛うじて世界としての体裁を保っていた。最初の数日こそ人々の暴走や私刑が横行したが、こと日本においてはすぐに落ち着いた。まるで日常が返ってきたかのようだった。学校も会社に相変わらず通う人、無論、その陰で異国へ逃げ出す者もいれば、塚崎春を学生時代に虐めていた者たちを探し出し処刑して月にアピールする者もいた。しかし、その光景を見ても、塚崎春は何の感慨もなく、月面にある赤いソファに座り、地球の光景を写すブラウン管をボーっと眺めていた。
彼は、ブラックコーヒーを啜りながらただテレビを観る。画面の右上に表示された数字は、168:11:15――彼は欠伸をした。
彼の背後にはスペースシャトル、折れた星条旗、大陸間弾道ミサイル、宇宙服――様々なモノが山となって積んである。廃棄物の山だ。彼はテレビをザッピングする、教会で祈りを捧げる人々、路地裏で人の首を絞める者、泣きながら家族を射殺する大富豪――そんなモノを眺めていると、またも地球から何かが飛んできた。それを無感動に彼は見ている。彼にはどんな爆発も放射線も、ましてや酸素の有無や月面の100度を超える熱も酷寒の氷点下180度も、何も影響を及ぼさない。染み一つない白衣が、ただ低重力下で漂うだけだ。
飛んできたのは探査機でも爆殺するためのミサイルでもなかった。本来は人工衛星を搭載し、地球の周辺を飛ぶためだけの無人ロケット。しかし、それは第一宇宙速度を越え、第二宇宙速度――つまり、無限の宇宙に飛び立つための速度で飛んできた。それは、彼から随分離れた場所に落ちた。墜落、と言ってもいい。
酸素のない世界。破砕したパーツが初速を落とさずに飛んでくる。彼はそれに目もくれない。
168:09:10――宇宙服に身を包んだ者がヨロヨロとクレーターの向こうから現れた。薄汚れた宇宙服で不器用に歩くその姿は、どこか乳幼児の歩き出しにも似ていた。
その姿に気が付いた彼は、宇宙服の人物に掌を突き出し、
「――イオ」
とだけ呟いた。すると、宇宙服の人物がビクン、と跳ねた。それと同時にヘルメットに内側からビチャッと血飛沫が跳ね、ガラス面を赤く染めた。
宇宙服が力なく倒れると、彼はまたブラウン管に目を向ける。彼は宙に浮かせていたコーヒーを手に取り、また地球の様子を眺め始めた。
168:07:52――そのテレビの間に立ちはだかる少女がいた。
目を丸くする彼に対し、彼女は血まみれのヘルメットを片手にこう言った。
「――待たせたの。ワシはイアルナ、地球上で唯一現存している不老不死の吸血鬼じゃ」
彼女の頭上には、天使の輪は無かった。
月面で、彼女の黒い髪が揺れる。黒髪の先から、赤い雫がゆるく、宙を舞っていく。
江崎春はもう一度、掌を彼女に向ける――が。
「あー待て待て。そう何度も殺されては敵わん。ワシはな、不老不死なん――」
「――イオ」
ボンッとイアルナと名乗る少女の頭がポップコーンのように吹き飛んだ。1/6の重力で、彼女の頭の中身がゆっくりと宙を漂う。頭を失った身体も、ゆらゆらと崩れ落ちる――と思われたが。
「……非道いのぉ、まだワシが話している最中だと言うのに。子どもは我慢が利かんから好かんのよ」
血の筋が縫い糸のように彼女の失われた頭を形作っていく。まずは舌、眼球、そして皮膚の下の筋肉と脳みそ、骨、皮膚、髪の毛。あっという間にその地面に着きそうなまでの長い黒髪まで再生した。
「あっ、地球に送り返すとかはやめてくれ。ワシは人間じゃないからおぬしの言う”人間”に当てはまらんじゃろ、魔法使いさん?」
春は、何も言わず手を下げて、どこからか取り出したポップコーンをソファに横になって食べ始める。
「のぉ、魔法使い。ワシとさ、賭けをしようぞ。人類が死ぬまでの時間、どうせ暇じゃろ? ワシとさ、勝負をしておくれよ」
彼の横になるソファに両手を乗せ、イアルナはぴょんぴょんと跳ねる。月の重力で、逆立ちのようになり、横になる春を見下ろすような形になる。彼女は、そのまま彼が手にしているポップコーンの箱に手を突っ込み、ボリボリと口いっぱいに放り込む。
「ふぼぉ、わひふぉぉ、んぐ、はなしを、ひようふぁないふぁ!」
食べかすがゆっくりと春に降り注ぐ。それを嫌い、彼は顔を背け、指を鳴らす。すると、イアルナは彼の視線から消えた。
「――おお~、んぐ……やっと話す気になったか? 子ども素直が一番じゃぞ!」
イアルナはテレビの前に現れた白いソファに座っていた。彼女の背後には、巨大な地球が在った。
「――で、何を話す。何故、地球から来た。吸血鬼とは?」
春はコーヒーを彼女に差し出し、初めて彼女と対話を始めた。
イアルナはコーヒーを受け取り、「あちち」と言いながら返事をする。
「秘密。わしはおぬしと賭け事がしたくて此処に来た。にっが、ワシャ苦いのは好かんのよ」
彼女の言葉に、春が指を鳴らす。宙にミルクポットと砂糖壷が現れた。それを「おお~」とイアルナは目を輝かせて手に取り、コーヒーにその液体と同量ほどの砂糖とミルクを入れてかき混ぜ始めた。
「賭け事?」
「そ。ワシは今から話をする。嘘か誠か当てるだけ。簡単じゃろ?」
「外した場合は?」
「ワシの秘密を教える」
「当てた場合は?」
「時間を100時間早めて良いぞ」
その言葉に、春は足を組み直して背もたれに身を預けた。
「あなたは人類の代表か? 神の遣いだとでも? 私は、人類の終わりをかぶりつきで観ていたい。私を苦しめ、嗤った世界をエンターテイメントとして消化してやる。あなたにそれを邪魔する権利も時間を早める権利もない」
「ワシがおったら観れんではないか――おい待て、その手を下げろ!!」
掌を向けようとした春を、イアルナは制止した。彼女はまったく……と溜息を吐いた後、悪魔的な笑みを浮かべた。
「ワシと人類の命運をかけて遊ぶ――そちらの方が、えんたぁていめんとではないか? もしかして……独りになるのが怖いのかえ?」
その言葉に、春は髪を立たせて怒気を放った。その様子にイアルナは顔を俯かせて笑みを浮かべた。
「なっ、お婆ちゃんと遊ぼ。遊んでくれるだけでいいんだよ~」
「……勝手に話せ。ただし、私はいつでもお前を地球に送り返せるからな。聞くに値する話にしろ」
「はいなぁー。じゃあさっそく一つ目」
168:01:19――笑いながら、人類の命運は彼女に握られた。
「――吸血鬼は本当に存在するでしょーか?」
「吸血鬼? 吸血鬼、吸血鬼。質問は可か?」
「核心に迫るものでなければ」
イアルナは宇宙服を脱ぎながら答えた。
「吸血鬼とは……つまり、普遍的に捉えていいものであるか?」
「そうじゃな。血を吸い、夜に紛れ、コウモリを操り、招かれなければ家にも入れない……そういう吸血鬼じゃ」
ふむ、と春は考える。宇宙服を脱ぎ捨てた彼女は、赤と黒を基調とした”吸血鬼らしい”ワンピースを着ていた。
「吸血鬼とは”自称する者”でもないか?」
「うむ」
「では――存在する。”吸血鬼”という言葉が存在している事が証左である。どんな形であれ、”吸血鬼”という言葉が生まれた経緯で、そう名付けた者にとって、”吸血鬼”は存在した」
「あの~……ワシが目の前におるのに?」
イアルナは自身を指差し、呆れていた。
「君が本当に吸血鬼か知る術はない」
「魔法使いなのに?」
「魔法使いは万能ではない。答えは?」
「正解は~ドコドコドコドコドコドコドコドコ……」
一人でドラムロールを始めたイアルナに、春は少し横目で見ながら星を眺めていた。
「――せいか~い! 吸血鬼は存在してます!」
それに合わせ、春は指を鳴らす。それだけでブラウン管から聴こえる音声が騒がしくなり、銃声、悲鳴、泣き叫ぶ声、嗚咽――様々な不幸の音が聴こえた。
「残り68時間と4秒……地球の人口は80億。80億人の100時間を奪った。日数に換算して333333333333日。年に換算して913242009年。9億年前とは、この我々がいる月が生まれる原因となった、地球と惑星の衝突があった時期。また、はるか遠くの中性子星がブラックホールに飲み込まれた悲鳴が、現代に届くまでの時間だ」
「あぁ~、そんな事もあったのぉ」
嘯くイアルナに、春は苛立ちを露わにしてポップコーンを噛み砕く。
「おぬしの楽しみにしていた100時間……亡くなっちゃったねぇ~」
いつの間にか手に取っていたポップコーン。それを食べようとイアルナは上へ投げる。しかし、低重力のせいか思っているより落ちてこず、「あわ、あわわわ」と口を金魚のように上に向けてパクパクさせた。
「……何がしたくてここに来た」
「おっ? それは賭けかの? じゃあ次の賭けはそれにするかの。二問目、何でワシはここに来たでしょーか?」
指を2本上げるイアルナ。それに対し、春はコーヒーを一息で飲み干した。
「地球に……人類に、あなたに親しい者はいるか?」
「今は、もうおらん」
その言葉に、春は遥か昔の、暖かい記憶を思い出した。何も怯える必要のない日々――。しかし、それを振り払い、春は今に還って来た。
「強制されてきた?」
「あー、こうなるとクイズの様相を保てんではないか。もー質問は受け付けませーん。さぁ、答えは?」
こめかみをクリックし、考える春。一瞬、「何をしてるんだ」という考えが過ぎり、イアルナを宇宙の果てへ吹き飛ばしてしまおうかと考えたが、
「じゃあ強制されて来た。本来あなたが乗ってきたモノは人を乗せるモノではなく、人工衛星を地球の周囲に飛ばすためのモノだ。それに乗ってきた、という事はあなたの扱いは悪く、また、あなたが吸血鬼であると知っている……何らかの不死性もしくはそれに準ずる能力があり、それを見越しての扱いだろう。それに加え、先ほどまで着ていた宇宙服――かの国の国旗とシリアルナンバーが描かれていた。宇宙服はおいそれと手に入るモノでは無い。以下の事から、あなたは拒否できない条件下にあり、私を何らかの手段で止めに来た、または殺害、拘束――何でもいいが、そういう指令を帯びて此処に来た」
「なるほどのぉ~よく喋る。話し相手が居なくて寂しかったか? ん?」
分かりやすい挑発。春は相手にせず、ポップコーンを奥歯でゆっくりと、潰す。
「正解は~~~ドコドコドコドコドコドコドコドコ……」
次は身振りまで入れ始めたイアルナ。彼女を見もしない春。
「ぶっぶ~~~!! ワシは自分の意思で来ました~!! じゃあお楽しみ、ワシの秘密を暴露しま~す!!」
嬉しそうに手を叩く。春は彼女から目を逸らしたまま、ソファに腕を回し、宙を見ていた。
「ワシは――未来から来た。どうじゃ? 吃驚じゃろ~?」
「嘘ですね」
即答。春は虚空からコーヒーを取り出し、飲みながら続きを話す。
「相対性理論で”物質は速ければ速いほど時の流れは遅くなり、光速で動くと限りなく時間が進まなくなる”というモノがあります。つまり、それを利用すれば”未来には行く”ことは可能です。ただ、私に言わせれば”人は生きているだけで未来へ進んでいく”モノです。自分だけ年齢を重ねず、1000年後の未来に行けるとして、ソレは何の意味がありますか。私からすれば50年も1000年も変わりません。人が人であり続ける限り、人は意識に支配される――話がズレました。ひも理論だとしても、その理論はあくまで推論。それは、小学生たちが『竹とんぼ』の設計図を用いて『ジェット飛行機』を作る様なモノです。ジェット飛行機を作るための加速器も燃焼機関も、揚力を生み出す翼も、生み出すことが出来ない。三次元で生きる私たちにひも理論とは、『正解が分からないのにソレを作れ』と言われているようなモノです。ワームホールによる時空間超越も、推測されるだけで史上今まで観察された事はありません。そもそも、ワームホールに耐えるという事はブラックホールの極限下重力に耐えるという事、人類にソレが耐えられるわけ――あっ」
その時、春は思わず声を出してしまった。目の前の少女が、ニヤニヤと笑っていた。
「ワシ、耐えられると思わんか? のぉ、魔法使いさんよぉ」
一瞬、自信が揺らいだ春だったが、気を持ち直し、手を組んで彼女と相対する。
「どちらにせよ、確定的ではない情報です。私の力を以てしてもそれは無理です」
「どうやって未来から来たか気になるくせに~~。ほれ、人類の時間を止めてくれたら教えてやってもよいぞぉ?」
イアルナの笑みをペテンとしたか、春は取り合わない。感情の籠らない目で腕時計を確認する。
「67時間と57分と33秒。時間は止めない。あなたは次の質問をしてもいいし、しなくてもいい」
「おやおや、子どもはせっかちでいけずじゃの。未来から来た、という事はワシの事は誰も知らない――という事は分かるかの?」
その言葉に、春はピクリと反応する。
「……誰も知らない、けっこうな事だ。望むところだ」
「本当かえ? おぬし、誰も知らないとはどういう事か分かるか。寄る辺もない、誰からも見られない、”いない”として扱われるモノの気持ちが分かるか? 親しきモノたちに置いて行かれ続け、最後に独り残るモノの気持ちがおぬしに分かるかえ?」
やけに熱っぽいイアルナに、春は”嫌だった”事を思い出し、思わず片手で顔を覆った。
「……私は、そう在りたい。誰からも忘れられ、私の過去もした事もされた事も何もかも、失くしてしまいたい。私の想いはそれだけ。730時間とは、人類のタイムリミットではなく、私の、訣別の為のタイムリミットだ。それをあなたは無慈悲にも奪った。報いは受けてもらう」
そう告げると、春は空いた手をイアルナに向けた。折しも、地球の背後から太陽が昇り、2人を照らすように灼く。
その暴力的な光の中、イアルナは月面を蹴り、宙を舞った。
「さて――最後の問題といこうかの。世界が終わった後――――おぬしはワシの事を覚えていてくれるかの?」
光の中。漂うワンピースに透かされた肉体が、ゆっくりと解け、”人の形”を喪っていくのが見えた。その陽炎の中、春は、イアルナの目を細めて笑う顔を見た。美しかった。
「此処はまぶしくてのぉ……なんて顔をしとる。これが最後の……ワシの――――」
伸ばす手は、重力に伴い――。
「――だから言ったでしょう。エチゼンカペラの末脚は驚異的だと。2-7-4の3連単、私の予測が当たりましたね」
「違うんじゃ~~~!! ビックザプロキオンがあのまま行っておればワシの勝ちっ、12-2-7または12-2-4の軸2頭でワシの勝ちだったんじゃ~~」
「はいはい、人より多く馬券を買って外していれば世話ないですね。次はレースデータだけじゃなくて騎手も見る事ですね!! フハハハハハハハ!!」
二人は、ブラウン管に映る競馬に夢中になっていた。彼らはそれぞれ競馬新聞を持ち、片手には赤ペンを持ち、一喜一憂していた。
「あ~~、他のチャンネルに回せ! 回すのじゃ!! 不快じゃ、馬なんぞ!!」
そう言うと、イアルナは赤いソファに横たわり、ポップコーンを口いっぱいに放り込んだ。
「ふうふぁ、はひ、そもひょも、ひゃけるふぁんふぇふぉうふぁひへる!」
彼女の頭から拳一つ、同じく赤いソファに座る春はチャンネルを取り出し、ブラウン管を操作する。
「何処を見てもつまらないですよ。どうせ皆、同じ顔をしていて面白いチャンネルを見つけるのに苦労します」
「いいんじゃよ。どうせ――時間は腐るほど在る」
二人の見つめるブラウン管。その向こうには地球が在った。
月と魔法と吸血鬼 空暮 @karakuremiyo
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