さらにヤベェ

「あの神様今のは一体どういうことですか?」

唐突な展開についていけず思わず神様に質問をぶつけていた

「ふむ、君らには説明しておかねばなるまいな」

神様はこちらに向き直るとことの経緯をゆっくりと説明してくれた。


「まず君らは神の裁きで雷に打たれて死亡してしまいここへ来た。これは良いな?」

「はい、もちろんそこは納得はいきませんが、今は理解しています」

「よろしい。君ら2人にはまず謝罪させてほしい。本当に申し訳なかった。」

ん?どういうことだ?いきなり謝罪から始まってしまった。こっちとしてはいきなり若者が死んだことを聞きたいのだが・・・。それに神様なんか多重人格なんじゃないかと思うくらいにさっきから精神的に落ち着きがないのだが


「そもそも今回裁きの雷で亡くなるのはあの若者1人であった。つまり君ら2人はあの若者の裁きに巻き込まれた形になる。

本来ならあの若者を裁きの雷で制裁を下して魂を地獄に落とせば済むのじゃが、君ら2人を巻き込んでしまった為、このような回りくどい方法を取らざるをえなかった」

「それじゃあ私たちは本来なら死ぬことはなくて、ただ巻き込まれて死亡してしまった。そして私たちの魂が一緒にあるため、地獄に落とすことはできずに転生させることになった。ということでいいですか?」

「理解が早くて助かる。概ねそんなところじゃ」

おいおい、神様。経緯はわかったがあまりにも雑すぎやしないか、

「でじゃあの若者に裁きの雷をそもそも落とす羽目になった理由じゃが、おじさまキラーという地下アイドルを知っているかの?まぁ知らんでもいいんじゃが、そこにユキちゃんという子がいてな。昨日突然引退を発表してしまったんじゃ。

じゃがユキちゃんは来週発表されるシングルでセンターを張ることが決まっておったしファンの皆もわしも突然の引退発表で非常に驚いた。

これは何かあると思ったわしは時間を巻き戻してユキちゃんの周囲を観察してみたんじゃ。そして原因はあの男に強姦されて男性恐怖症になったことが判明した。

怒り狂ったわしは現在にときを戻してあの男を探し出しあのコンビニの前で見つけて勢いのまま裁きの雷を喰らわしたのじゃ」

やべぇ。この神様地下アイドルの追っかけどころかほぼストーカーじゃねぇか。しかも神だから誰も止めれない。タチが悪いにも程があるだろ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る