第8話

お詫び

タイトルにある通りタイトルを考えていません。申し訳ありません。


前書き

オリヴィエのトラウマを掘り返す方法を考えてます

あとlimbu◯ compa◯y、勉強、スプ◯トゥーン、etc…のせいで投稿遅れました

本当に申し訳ない


本編

 夢見は依頼の受注方法についてバートリから説明されていた。


 「じゃあ今日から夢見には冒険者として活動をしてもらう。まあ当たり前だけど楽な依頼をやってから慣れていくのがいいよ。」


 「はい。」


 「と言ったけど…本来ギルドに向けて出された依頼はそのギルドに帰属している人じゃないと受注出来ないんだ。で、帰属したって事を証明するためのギルド証って言うのが各ギルドにあって、それを作らないと最初に言った通りギルドに向けて出された依頼を受注出来なくてね…」


 「え?それじゃあ私依頼出来ないじゃないですか。」


 「その通り。本当は昨日辺りに作っておこうと思ったんだけどギルド証を作るにはギルドマスターの承認がないと駄目だしそのギルドマスターは出張で居ないし…」


 「じゃあどうするんですか?別の日にやるとか?」


 「まあ冒険者協会直属のギルドだったら依頼受けれるから…だから今から行くよ。」


 「え?今から?」


 「この町にあるから大丈夫。ほら行くよ。」


◇◆◇


 「そう言えば冒険者試験受ける時に隣町にある冒険者協会行ったんですけど、その…直属のギルドだと試験受けれないんですか?」


 「凄いややこしいけど受けれないよ。」


 「逆に聞きたいんですけど何で受けれないんですか?」


 「それは賄賂とかで試験の結果を変えられない様にするためだよ。実際に賄賂を送って不正に合格した人もいるし…言っちゃなんだけどやっぱり冒険者は金に目がないイメージが世間一般にあるから…」


 「冒険者も大変なんですね。」


 「他の職業に比べればいつでも休み取れる文めちゃくちゃ楽…だけどその分死ぬ危険もあるし悪徳な依頼も中にはあるしでまあまあ大変なんだよね。でも実際他の職種と違って頭がいいとかじゃなくて強ければ…戦闘技術だったりが高ければ良いわけだし何より"刺激がある"この一点に尽きる。これがあるから冒険者は人気の職業なんだ。」


 「…」


 「ほら、ここが協会のギルドだよ。」


 "冒険者ギルド"としか書いていない建物はカロリングより一回りぐらい小さく、余り繁盛していないことが伺える。


 「カロリングより小さいですね。」


 「喧嘩売らないであげて。確かに冒険者ギルドとしてはその…あまり繁盛してないけど一応カラスを派遣してくれてる訳だからね。」


 ギルドの中に入る。


 「じゃ…依頼の受け方だけどあそこにある紙に依頼内容と報酬が書いてあるからそれと冒険者証を待ってあそこの受付に渡せばいいよ。」


 「私文字読めないんですけど…」


 「…後で文字の勉強しようか。まあ最初はこの"冒険者協会がサービスで出してる初心者向けの依頼"をやった方がいいよ。」


 「じゃあそれやります…内容は何ですか?」


 「薬草…この紙に書かれてる草を集めるだけだね。採取場所と…あとこれに似た毒草があるからそれの判別方法も書いてある。先が尖ってる奴が毒草って書いてある、まあいかにも初心者向けって感じだね。」


 「見分け方とかも書いてあるんですね。」


 「そうだよ、何かを採取する依頼には書いてあるのもあるけど書いてないのもあるから気をつけた方がいいよ。じゃあ受付を済ませてから行こうか。」


◇◆◇


 採取場所の町を少し出た所にある森に着く。

ときおり若い冒険者を見かけることから恐らく新米冒険者が集まっているあろう事が伺える。


 「じゃあ採取を始めようか、私は一応見張ってるけど何か猛獣が来たら直ぐに逃げること。あとこれは夢見が受けた依頼だから一人でやる事ね。分かった?」


 「はい。…本当に危なくなったら助けてくださいよ?」


 「そりゃ勿論。」


 一箇所で取り過ぎないように場所を移動しつつ採取をする。

そうして少し時間が経った。

まあまあな量を採取できたので戻ろうとした所、何かから逃げている人を発見した。

何か見覚えがあると思えば、冒険者試験の時に見た人、アリュ・アルトロイドだ。

彼はこちらに気付き、声をかけて来た。


 「お前らここで何してんだ!化け物が来てるんだからさっさと逃げろ!…ん?お前は冒険者試験の奴か、理由はさっき言った通りだからさっさと逃げた方がいいぞ!」


 そう言って彼は去って行った。


 「夢見、何が来るのか分からないが一応私たちも逃げた方がいい。流れる時に逃げるのは冒険者としても人間としても大事だ。」


 「分かっ―


 その瞬間、後ろから草を掻き分けるような音と何かがぶつかり合う音が聞こえる。

それに気付き後ろを見る。

そこには人に似ているが何本か剣が生え、全身が黒いヘドロの様なもので覆われている何かとショートソードを持った少女がいた。


 「人間性変異体…!?」


 バートリがそう驚きの声を漏らした。

化け物の腕に生えた剣が振り下ろされる。

それを辛うじて少女はショートソードで防ぎ、弾く。


 「ぐっ…だあっ!」


 少女はそのショートソードで息が絶え絶えになりながらも何とか一命を取り留める事ができたようだ。

だが二発目を防ぐ手立てはない、化け物はそれを見逃さずに無情にも剣が振り下ろす。

その瞬間に夢見の身体は飛び出していた。

目の前で消えようとしている命のためにその身体を投げ出した。

少女の身体は飛ばされ、夢見の体の上を剣が走っていった。

それにより背中には赤い亀裂ができ、隙間から骨が見えている。


 「ゔっ…」


 「夢見!」


 バートリが咄嗟に魔法を使い、化け物の身体が光によって撃ち抜かれ、その場に倒れる。

それと同時に黒いヘドロの様なものが消え去り、中からは幾つもの噛み跡がある青年が出てきた。

だがその命は消え去っており、二度と動くことはなかった。


 「夢見!大丈夫!?」


 「大丈夫です…よ…」


 夢見の意識は絶え絶えになっており、その命の灯火は揺らめいている。


 「すぐにカラスによる救助が来るからそれまでなんとか耐えて!」


 「だ、大丈夫ですか!?私のせいでこんな…」


 夢見が助けた少女が近寄る。


 「…何か応急処置…それか回復魔法使える?」


 「回復魔法なら簡単な物を…」


 その時、目の前に鳥の様なマスク…所謂ペストマスクに酷似したものをつけた二人が現れる。


 「こちらカラス。今から救助活動を開始します。」


 「意識は…かなり薄いな。」


 「止血だけして運ぶぞ。背中の裂傷…服を脱がして止血用布を張り付けろ。」


 「了解。」


 手際よく応急処置が行われ、夢見は運ばれていった。


後書き

枠余ったから名前が判明してるキャラの年齢書いときます

順番は気にすんな

夢見 16歳

オルド 39歳

ユダ 17歳

ベア 20歳

バートリ 40歳 (見た目は30代前半)

ファウスト ???歳(矛盾が生じないかを慎重に考えている途中です)

グレイ 32歳

オリヴィエ 26歳

オルド、バートリ、ファウストの年齢に関しては矛盾が起きたり起きなかったりするので後で変える可能性があります

あ〜書きたい所までの道のりが遠いんじゃ〜

最近ヴラド3世のことを知りました。出そうか迷ってるんですけど矛盾が出そうで出せません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る