ヴァリアス・ヴィジョン 〜VTuberたちのちょっと不思議なリアル〜
双葉音子(煌星双葉)
プロローグ
「え!? 家賃無料のマンション!?」
青年は、眼の前のディスプレイに目を輝かせていた。
そのディスプレイによれば、マンションは築5年と新しく、2LDKかつ、風呂とトイレは別々になっており、防音構造でWi-Fi完備。駅やスーパーからも近く、かなりの好条件である。
「……でもよ。こういうのは、何か裏があるってのが当たり前だ」
タダで甘い蜜を吸える訳が無い。
青年は、何か穴がないか探し始めた。だが、探せば探す程、利点が現れていく。
ペット可。セキュリティ万全。エレベーター付き。誕生日に、管理人からカタログプレゼント。
非の打ち所がない。まさに、完璧と言えるレベルであった。
であるが故に、1つの疑問が浮かんできた。
「……なんで、空き室があるんだ?」
これほどの好条件なら、満室であってもおかしくはない。むしろ、そうでなければおかしい。
もう一度、マンションの詳細に目を通すと、ある文章を見つけた。そしてそれは、青年の目を思いっきり開かせた。
「『VTuberのみ入居可能』……!?」
ヴァリアス・ヴィジョン 〜VTuberたちのちょっと不思議なリアル〜 双葉音子(煌星双葉) @arik0930
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