第7話 結衣との新たな一歩

翌日、僕はカフェのロゴデザインに取り組むために、再び山田結衣さんのカフェを訪れた。結衣さんは、カフェのカウンターで忙しそうに働いていたが、僕に気づくと笑顔で迎えてくれた。


「翔さん、こんにちは。来てくれてありがとうございます。」


「こんにちは、結衣さん。早速ですが、今日はデザインの進捗をお見せします。」


「楽しみです。どうぞ、こちらに座ってください。」


僕たちはカウンターの端のテーブルに座り、僕はスケッチブックを広げた。結衣さんは興味津々にデザインを見ていた。


「すごく素敵ですね。このデザイン、本当に気に入りました。」


「ありがとうございます。細かい修正が必要なら、何でも言ってください。」


「実は、一つだけお願いがあるんですが...」


「どんなことでも大丈夫ですよ。」


「この部分をもう少し柔らかい感じにしてもらえますか?カフェの雰囲気にもっと合うように。」


「わかりました。それならすぐに修正できます。」


僕はその場でデザインを修正し、結衣さんに見せた。彼女は満足そうにうなずいた。


「完璧です。ありがとうございます、翔さん。」


「こちらこそ、具体的なフィードバックをありがとう。」


その後、結衣さんがコーヒーを淹れてくれた。彼女の手際の良さに感心しながら、僕は一杯のコーヒーを楽しんだ。


「翔さん、今日は少しだけ時間がありますか?」


「はい、大丈夫です。何かありますか?」


「もしよかったら、カフェの裏庭を見ていただけますか?新しいデザインのインスピレーションになるかもしれません。」


「もちろん。ぜひ見せてください。」


僕たちはカフェの裏庭に出た。そこには小さな庭が広がっていて、自然の中でリラックスできる空間が広がっていた。


「ここ、すごく素敵ですね。」


「ありがとうございます。ここは私のお気に入りの場所なんです。お客様にも楽しんでいただけるように、もっと工夫していきたいと思っていて。」


「確かに、この場所ならリラックスできそうですね。」


「翔さんも、もしよかったらここで少し休んでいってください。仕事の合間にリフレッシュするのも大切ですから。」


「ありがとうございます。それじゃあ、少しお言葉に甘えさせていただきます。」


結衣さんが作ってくれたコーヒーを飲みながら、僕は庭の静けさを楽しんだ。結衣さんとの会話も楽しく、心が癒される時間だった。


「翔さん、今日は本当にありがとう。またお話しできるのを楽しみにしています。」


「こちらこそ、素敵な場所を教えてくれてありがとう。また来ますね。」


結衣さんとの時間が終わり、僕はカフェを後にした。彼女との関係も少しずつ深まりつつあることを感じ、これからの展開が楽しみだった。


### シーン13: 未来とのコンテスト準備


その週末、デザインコンテストに参加するために、小林未来と一緒に準備を進めることになった。未来はコンテストに向けて熱心に取り組んでおり、僕も彼女と一緒に頑張ることにした。


「翔、今日はありがとう。お互いに最高の作品を作りましょう。」


「もちろん。未来と一緒なら、きっと素晴らしいものができるはずだ。」


僕たちは未来のオフィスでデザインのアイデアを出し合いながら、コンテストに向けて準備を進めた。未来とのコラボレーションは刺激的で、新しいアイデアが次々と生まれてきた。


「翔、ここはどう思う?この部分をもっと大胆にしてみたいんだけど。」


「いいね。そのアイデアに賛成だよ。ここを少し修正すれば、もっと印象的になると思う。」


「やっぱり翔と一緒にやると楽しいわ。お互いに刺激し合って、どんどん良くなる感じがする。」


「同感だよ。未来と一緒にやると、本当にいいものが作れる気がする。」


僕たちは夜遅くまで作業を続け、最終的に素晴らしいデザインが完成した。未来との協力で、自分のスキルがさらに磨かれた気がした。


「翔、本当にありがとう。これでコンテストに自信を持って参加できるわ。」


「こちらこそ、未来と一緒にやれて楽しかったよ。お互いに頑張ろう。」


こうして、未来との関係もさらに深まり、僕のデザインスキルも向上していった。新たな挑戦と出会いが、僕の生活をさらに豊かにしてくれていた。


次のステップに向けて、僕はさらに前進していくことを決意した。これからどんな展開が待っているのか、楽しみだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る