第3話 仕事の依頼とメッセージ

翌日、僕はデザイン作業に集中していた。美咲のSNSで紹介されたおかげで、仕事の依頼が増えてきている。パソコンの前で黙々と作業していると、またスマホが震えた。


「こんにちは、翔さんのデザインに感動しました。ぜひ、私のカフェのロゴもお願いしたいのですが。」


「はじめまして。翔さんの作品を見て、ぜひお話ししたいと思いました。お時間をいただけませんか?」


「デザインの相談がしたいのですが、オンラインミーティングをお願いできますか?」


次々と届くメッセージに、僕は少し戸惑いながらも一つ一つ丁寧に返信をしていく。仕事が増えるのは嬉しいが、対応が大変だ。


その日の夕方、また美咲からLINEが届いた。


「翔、忙しそうだね!仕事は順調?」


「うん、ありがたいことにたくさんの依頼が来てるよ。美咲のおかげだよ。」


「よかった!そうだ、今夜涼がパーティーを開くんだけど、来られる?」


「パーティーか。ちょっと考えてみるよ。」


「ぜひ来て!楽しいこと間違いなしだから。」


その後、僕は仕事を終えた後、涼からのメッセージを確認した。


「翔、今夜のパーティー楽しみにしてるよ!来られる?」


「仕事がたくさんあるけど、少しだけなら行けるかも。」


「やった!じゃあ、待ってるからね。」


夜、涼のパーティーが開かれる場所に向かった。涼はホストっぽい雰囲気で、パーティーの主役として活躍していた。


「翔、よく来たな!」涼が大きな声で迎えてくれた。


「久しぶり、涼。盛り上がってるね。」


「もちろんさ。美咲も来てるよ。さあ、みんなに紹介するからついてきて。」


涼に連れられてパーティー会場に入ると、美咲や他の友人たちが楽しそうに話していた。美咲が僕を見つけて手を振った。


「翔、こっちこっち!」


「こんばんは、美咲。みんな楽しそうだね。」


「うん、翔も楽しんでね。あ、そうだ、紹介したい人がいるんだけど。」


美咲が紹介してくれたのは、同じマンションに住む中村梨花だった。彼女は静かでミステリアスな雰囲気を持っている。


「はじめまして、高橋翔です。」


「中村梨花です。美咲から話は聞いてます。デザインのお仕事をされてるんですね。」


「はい、最近はSNSのおかげでたくさんの依頼が来てます。」


「それは素晴らしいですね。私も翔さんのデザインを見て感動しました。」


「ありがとうございます。何かあればいつでも相談してください。」


梨花との会話は少し緊張したが、彼女の落ち着いた雰囲気に安心感を覚えた


パーティーが進む中、涼が話しかけてきた。


「翔、どう?楽しんでる?」


「うん、久しぶりにみんなと会えて楽しいよ。」


「それはよかった。ところで、梨花とはどうだった?」


「話しやすかったよ。彼女もデザインに興味があるみたいだ。」


「そうか、それならいいんだけどな。実は彼女、ちょっと特別な人なんだ。」


「特別?どういう意味?」


「まあ、それはお楽しみってことで。もっと仲良くなればわかるさ。」


涼の言葉に少し戸惑いながらも、僕はこれからの展開に期待と不安を感じた。新しい人間関係が広がり、僕の生活はさらに忙しくなりそうだ。


その夜、帰宅した僕は梨花との会話を思い返しながら、これからの新しい出会いと挑戦に向けて胸を高鳴らせた。

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