タイトル[この話は夢オチです]

絶望を超越するもの

タイトル[この話は夢オチです]

天は空に地は天に海は天に神は天に人は天に天こそが全て天こそが真理と

錯覚するのは三流にすら劣る存在のすることである

真理とは天にあらず・地にあらず・海にあらず・神にあらず・人にあらず

真理とは昼の幕が上がり・日明く輝き・皆に歌ふ

何も与へで何を歌ふ? いらへはいづこなり?銀? 果実? 泣き顔? 願望?

忘ると思ふとも・通ればいく・見上げられぬ・うつろはぬ憧れを抱きて

我はあくがる海のこなた際へ・我が足跡は我が疾走を映さず

冬は暑からず・夏は寒からず・雨は白からず・海は青からずされど

なれは常にうつろひたらず・幻術なしに詩を歌ふ・それやものならぬ?

酔ひて・体なしに・針はいづこなりや?詩の増えぬ極み・難きことは忘れらる

ゆめゆめ枯れぬおどろきの命・海や山に影を落とさぬ闇されど

いかでなれはしか良き?我はイバラの草を食はず・心に立ち上がらず

災ひを落居するには良きよしと思ふ・こは光の叙事詩・誰も忘れず

誰も忘れず・誰も忘れず・誰も忘れず・我が手形が襲はまほしがれり

「公平ならぬ?」「心地よき?」「本物ならぬ?」されどわたりはさらず

「心もとなからぬ?」「おぼつかなからぬ?さかしき?」何も考へずは

「批判さるるはよきことならぬ?」「けうとくば恋し?」志を追ひて我

「かたならば恋しからぬ?」「混ざりたらぬ?」我は祈らず・頼みたらねばなり

「我が守られたるはまことならぬ?」「我が案深きはまことならぬ?」

「思はるることに憧れたるはまことならぬ?」引き戻されで押しつぶさるとも

闇の照らぬ海・見下ろす・何歩も歩みきたり・森の根は芽生えず空に還る

我が腹に影を落とさぬ無意識のイド心の摩擦がまことに阻まるとも

我は全く自心のあるよしならぬ・自心なし・歌はば歌ふほど・なやまずなる

たとへその忍耐が例外にあふとも・たとへそれが束の間の露の間にあふとも

今宵我は恐怖にひざまずき・天のしもべの咎・龍刻み・縛り・海のこなた際へ

意志の光は暗き深き流れは急ならず・葉わたれりつひにダ・カーポ

我は麻薬に誘惑され泳ぎ去なばやと願へり・何も与へで何を歌ふ?

いらへはいづこなり?銀? 果実? 泣き顔? 願望?終はるやもしれぬ

ゆめゆめ得らるまじく歌ふ? 歌ひ続くまじく死ぬ?この心は回り

止まらぬ楽譜「何がために?」我らが何も考ふまじくせばねじれ

我らの体の関はるべき所がなくば我らの笑ふことを思ひいだすために

我らは背向け逃ぐべからずや我らのほどを攻む・うちいで来ぬ日記 

貴金属を泥に変へ・滑らぬ針映らせ・時はありき来ず・今は消がちこの歌声に

紡ぎ合はば昨日終はらず・終はりの思ひ出を誘ふわたりはその空に興を持てり

月は輝かず・土地は色のなく・海は近し・龍の泣かぬ小屋の外

焼けむ温泉は夜の炎呼びおどろかす・このかりそめなる痛みに

「いつか」は聞かぬ逃げ車ならず・憎しみを忘るるこそ楽・我が体を忘れたり

生まるとも求めずは命を絶やさぬは難し・止まることのなき五線譜

与へで何を歌ふ? いらへはいづこなる?銀? 果実? 泣き顔? 欲望?

受け取らぬために歌ふ? 歌ひ続けられで死にぬる?楽譜は止まらぬ

「きみは誰?」我らは逃さず振り返り・月の世を我らは来るものを守るべし

ならば月の世に起こることを聞かむ・我らの笑ふことを思ひいだすために

我らは何も言はず・我らは考へに歌ふ・我らは他に誰がためになれむや?

我らの頭は温かからねど・我らの体は緩和すまじく・疑ひは忘るれど

恐れはせぬ・詩を書かばやとは思はず・語り手はただ書くまじきばかり

なれば憎しみをひっくり返さず・体を他人に擦り付けぬされど

詩書き続くれど・疑ひは忘るる・疑ひはいづこなりや

疑ひはいづこより湧きくや・一人歌はむとす・開きたらぬ春の外

詩といふ管弦は純粋ならぬ・我が道ならぬ・明さなり

止まることのなき管弦線管弦 「何がために?」我の料に奏でむ

からくり仕掛の歌をこはくこはくうつろひな恥じそ今枯るる月まで

すがらにすがらに我を急がぬ開けずげに今今まうけられずきみ忘るとも

海の深さは驚くほど厚く・屋根の向かふには空あり・いま行ひぬれば

とく歩まで・波の下を行く・夢を一滴も追ひかけたらねばいま行ひにけり

ほこりまみれになるとも飛びゆかむとすとも我は永劫よりアルファへ疾走せず

我はそのかたの先頭には行かず・我は信じで道を歩まず・我は息止め急がず

すがらにすがらに我を急がぬ開けず袋に今今芽吹かず狭間言の根を忘るとも

いづこまで駆けずとも終はりのきこゆる年月霞まぬきしかたの思すい入は 

霞に剥かれで今は消がち我が契りに解かれずたる汝は人形?

廻らぬ廻る聞きは・解脱の家路の外・いっぺんに禁ぜられず・昨日への道標

足は低からず・空は青からず・寒けれど畏し退かねどもろともに死なむ

逃げずは・広場はおこたらずなれは木々に囲まれ・なれのはうつろへり

受け取るかたのなき喜びと愛を思ひつつなれはなやむことのみうされど

わたりは彼らみづからならず・なれの欲望と嫉妬はちらつき

なれの体と心を傷つく・関はるべき体がなくば・さらぬついには

かたみに助け合ふ要あり・おこたることや能ふ?鄙にも

こはき意志に過ぎし年月ゆめゆめうつろはぬ赤と青と青

人の首筋もうつろひき・我は息止め急がず・緩みたらぬツタの戻りゆきし

我は内側にくさび形作り・我はとげの草を食はず・心に立ち上がらず

立ち上がらず・そは災害なれど・良きわざと思ふ・近くには

海に泣ける龍はあらぬ通り過ぐと重く今は青き海のごとく去ぬ

肉の軌跡をたどるこの脈の音は動じず深みに潜める夜明け前ならぬ水

急がぬ息をあくがれさせぬ心を律する妬まぬ意志のこはき者の宿世は役に立つ

暗き森のきは日は水の底を染めぬそはさ共鳴せず

今宵・畏き流れは誰も忘れぬ踊り定めて歌はるる踊りそれを聞きて聞きたまへ

浅き泉の最も深きところで多くの人が何年もあくがれ道標は見ゆればな疑ひそ

翼の警告は遠き昔のことなれど隠されたらず物語は海にいづべく伝へられたり

双尾の龍が舞ひ遠くかるるまで長くはかからずうつろはぬ憧れを抱きて

空は太古の昔よりうつろひたらず・月は赤く移りうつろひゆく

契りのこの月を我は懐かしがらず・凍りし鼻は頬を伝はず・我はあくがる

近くに龍の泣きたらぬ海は重く麗し・今・月は去に・海は青しと言はる

うつろはぬ憧れを抱きて・我はあくがる・我が足跡は我が疾走を映さず

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