第18話



「へっ? 王様の腰ぎんちゃくが。偉そうに言いやがって」


「こ、こしぎんちゃく!?」

 それには、ロゼもカチンときたらしく。

 さらに、友人を悪く言われて黙っているリースリットでもない。


「ロゼ様はわたくしの大事な友人です。失礼な物言いは許しませんわ!」


 そんな数人が言い合っているような状況は、当然ながら目立ってきていた。


「何を騒いでいるのですか!?」


 ドレン先生に目を着けられたのは言うまでもない。


「こ、これはその……」

 急に弱腰になる三人組。


「まったく。今は術式の実習中ですよ? 無関係な私語や行動は厳禁だと、いつも言っているはずですが?」 

 コツコツと、ステッキで地面を打ち付けて鳴らし、小言モードに入りそうなドレン先生。その眼の前で、ロゼは三人組を指さす。


「こいつらが、リース様が詠唱型の魔術師スペルキャスターなのは時代遅れだとかなんとか言って来たんです。そうですよね、リース様?」

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