第15話



 リースリットは紡ぐ――。

に紛れ、残心、ごんならわす――、爆ぜよ、玉石の飛礫つぶて――『石片の散弾ストーンベネリ』!!」


 撃ちだされた拳大の石塊が、途中で炸裂し、前方一帯を蹂躙する散弾になる。


 無数の石片が、標的の案山子を打ちのめし、周囲の地面を叩く石の豪雨が、砂煙を巻き上げる。


「ええっ!?……それマジもんの攻撃魔術じゃないですか……!?」


 ロゼが驚く中。

 


「……イマドキ、キャストかよ? 家が古いと魔術も古臭いんだな?」


 そんな不躾な事を言ってくる声。

 

 リースリットが目を向けると、そこには侮蔑の表情を浮かべた3人組男子生徒たちが居た。


 ロゼは震えあがる。

 ――これはタダじゃすまない、と。

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