第6話 シラフとかつらすぎる
「今宵も始めようぞ皆の者。我が名はカラーズ所属二期生の常夜やみである。存分に楽しむがよい」
:あれ、俺ひらく配信間違えたか?
:あれー?テンション高い人は?
:ほどよいと百合はどうした⁈
「皆よ、我は百合は飾っておらぬぞ。それと冷蔵庫にはトマトジュースぐらいじゃ」
:何言ってんだ⁈
:まさか記憶が⁈
:いやいや、あれのあとの配信の導入がいつものからだったし違うって
:飾ってない(本棚に大事にしまっている)
:冷蔵庫にジュースしか入ってないは逆に心配
「我は野菜も食べてあるから大丈夫じゃ。吸血鬼はそんなに腹が空かんのでな。さて、チョコ返していこうか」
:設定は守っていくスタイル
:この状態でのチョコ返しとか……
:フラグ立ってんなあ
:やばい女の元にはやばいものが届く
みんな好き勝手書いてるなあ。そんなやばいものはないだろうし、気軽に見ていこう。
早速一つ目っと。
[咲羽ミツ「魔王様?ボクのことは遊びだったの⁈やみっちの方がいいんでしょ⁈」
椎名マオ「待て!魔王様はどちらも愛しているんだ!」
常夜やみ「わ、私のために争わないでー!」っていうSS読んでみたい!]
「……なっ、なにを⁈こんな、我と我の仲間をなんだと思っておるのじゃ⁈それに我の口調がおかしいぞ?」
:これは秀逸
:一瞬動揺してたな
:むしろ送ったやつが書けSS(スパイシーストーリー)をな!
:SSの意味が俺の知ってるのと違う、だと⁈
:なんかこういう系の続きそう
:それな!
「ま、まあよい。次じゃ」
[あっ、ああっ、ふ、太もも!太ももの絶対領域ぃ‼︎ほ、ほどよいの絶対領域‼︎あっ、ああっ、こぼれちゃうぅ〜]
「っ、ふっ、くっ、なんじゃこれは⁈」
:やはりやばいのしかなかったか
:ほどよいの絶対領域ってどこやねん!
:プルタブだろ知らんけど
:やみちゃんが笑うの堪えてる声がする
:今頃肩震わせてそう
コメント欄に鋭い人いるんだが……もう笑うの耐えてるのバレてるのかね。
いやだってネタチョコしかないんだもの。
例えて言うなら板チョコじゃなくておっ○いチョコもらったみたいなもんだよ⁈
シラフでこれ読むのつらいんだからな?なんなのさ、ほどよいの絶対領域って!
おっと、そろそろ進めないと。
「つ、次いくぞい」
[セクシー(眠そうなネムちゃん)なのキュート(レミちゃん&きぃちゃん)なのどっちが好き?]
こんな酷な質問があるとはねえ。
事前に確認してたけどこれは悩んだ。
よく考えても一つしかないのにね。
「我が同胞をどちらかなんて選べるわけがなかろう両方じゃ」
:セクシーなのもキュートなのもほしいと!
:欲張りだな!
:それでこそだ‼︎
「それでこそとはなんじゃ。選べるわけがなかろう?皆は選べるのか?どちらかだなんて!それにな、どちらもキュートなのじゃから決める必要もないのじゃ!」
:お?なんかあかになってね?
:徐々にテンション上がってきてるな
:ちなみに俺は選べません!
:セクシーでもキュートでもあるのか……
:最強ってことか!
「そうじゃ、最強なのだ。っと、我はそろそろお暇するぞ。また闇の中で出会おうぞ」
:おつー
:ばいやみ〜
:腹筋大事にな〜
:笑いすぎて俺の腹筋も割れそう
:勝手に割っとけ。ばいやみー
し、シラフ配信終わった……
受け入れてもらえたはいいものの、めちゃくちゃ緊張してしまったよ。
常夜やみというものを守るためになんとか頑張ったけどね。
にしても本当に笑うの耐えたなあ、もう限界だよ!
というか眠いし寝よう!そういえば明日呼ばれてるから行かないといけない場所があるんだったや。
早く寝て備えるぞー
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