第5話 レミちゃんとコラボ配信2

[百合と薔薇はどっちを選ぶ?]


「百合」

「次」


[百合とほどよいはどっちをとる?]


「百合を見ながらほどよい飲んで百合を見る」

「うん」


[あなたが落としたのは推しカプ本十冊とほどよい一本どちらですか?]


「推しカプ本十冊です!ほどよいもください!」

「もう見事に百合関連だったね〜おつかれさま!しかも結局両方だね〜さて、これで最後かな」


[やみちゃんの本性バレからのトレンド一位おめでとう!今までの厨二感あふれるのも好きですが今のやみちゃんも大好きです!このまトップアイドルVTuberになっちゃえ‼︎]


「おっ、いいチョコだね。これはあかちゃんも嬉しいんじゃないの?」

「もうね、めちゃくちゃ嬉しいんです‼︎でもねこんなチョコもらえると思ってなかったので正直恥ずかしいかな……」


:くっ、可愛いと思ってしまった

:ただの百合と女が好きな女だと思っていたのに!

:不意打ちのテレはずるいだろ!

椎名マオ:ふぅ

:阻止……って魔王様じゃねえか!

椎名マオ:後輩の可愛いところが見られるとセンサーにかかったのでな。来てみて正解だったのだよ。では退散しよう


「マオ先輩⁈センサーってなんです⁈」

「あははっ、先輩もあかちゃんの可愛いところ見たかったんだねぇ」

「スルーの方向なんですか⁈」


:気にしたってしょうがないしな

:魔王様パワーだろ

:それだな!


「そっかー魔王様パワーか、そうだよねー」

「現実逃避し始めちゃった?もうちょっとで終わるからね〜さて、チョコは返したんだけど、あかちゃんにサプライズやってくよ!」

「えっ、なんですか⁈」

「カウントするから待ってて〜」


:サプライズ、だと⁈

:盛り上がってきました‼︎

:俺何かわかった気がする!

:多分あれだろ!アーカイブ残してなかったやつ!


「3・2・1!いいよ〜」

「はい……って、うおお!え、えっちいですよこれ‼︎清楚なのに!」


 映っていたのは、やみの新衣装であろうラフ。

 いつも被っているフードがなく、顔が露わになっている。そして、なんといっても髪型が違う。いつもは長い黒髪をそのままにしているのに新しいのでは高い位置で二つ結び……つまりツインテールだ。

 最後に一番注目したいところがある。


「うっひょお!いつも隠されてて見えない足が、太ももが見えている!最高ですなあ。というかなんというか白基調ですね!黒基調じゃないのもいいですね‼︎」

「あかちゃんが気に入ってくれたようで良かったよ。これはねあかちゃん用の新衣装なんだ。この間の配信のあとにインスピレーションが湧いたから描いたんだ〜きっと数日後に使えるようになるよ」


:反応がやばい

:いやでもこれはよき

:実際に着てんの見てみたい!

:さりげなくおそろいにしてんな

:ツインテールな‼︎可愛すぎだろ!


「あっ、そっかおそろい、ですよね」

「えへへっ、おそろいにしてみたかったんだよね〜あかちゃんのトレードマークとして百合も柄に入れといたんだよ。太もも見せたいなと思ったんだけど、ミニスカートじゃなくてちょっと丈の短いワンピースにしてみたの。ほら、チラリズムって大事でしょ?」

「分かります!チラリズムはめちゃくちゃ興奮するんですよね‼︎しかもちゃんとポケットもあってぬいぐるみ入ってますね!」


:やはりレミちゃんもカラーズだったか

:百合を柄にいれ清楚系にしておくとは……くっ、負けた!

:なにと戦ってんだよ。それより白ワンピースで黒髪ツインテとか性癖に刺さりまくるんだが⁈


「みんなも気に入ってくれたみたいだね〜マスコットは譲れなかったんだ〜あっ、そうだあかちゃん。この新衣装のアバターはいっぱい使ってほしいんだけど……やみちゃんのも見たいからさ、シラフ配信もしてね?」

「はい、もちろんです!」

「やった、ありがとう!早速明日とかどうかな?」

「やってみようと思います!」


:これはただ羞恥を感じてほしいだけのレミレミ

:気づいてないからセーフ

:レミレミの罠巧妙だな


「ちょろいぜ」

「ん?なにか言いましたか?」

「なんにも言ってないよ〜サプライズも成功したし、そろそろ終わろっか」

「そうですね。では、また闇の中で」

「またね〜可愛くして待っててね〜」


 よしっ、今回もちゃんと配信はきった。

 サプライズってなんだろうってドキドキしたけどまさか新衣装とは……驚き桃の木山椒の木だよー!

 めちゃくちゃえっちくて良かったし。

 使えるようになるの楽しみだなあ。

 レミちゃんが考えて描いてくれたんだからいっぱい使いたい。

 シラフ配信もしないとだけどね……

 

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