第0.5話 もう1人の少年と謎の少女【悠臥】
············································································
その頃もう1人の少年が謎の建物に倒れていた。
···············ん?
なんだここは····················
たしか、俺は学校の授業の準備をしていたはず···············
············································································
この少年の名前は
「····················何だこの建物は」
悠臥は建物の中に倒れていたのだ。
「···············この建物まさか、教会か?」
悠臥が周りを見渡すとその建物の真ん中には大きな十字架が立っており、通路の左右に椅子が並んでいたのだった。
「まぁいい·························とりあえずみんなを探すか〜」
悠臥はみんなを探すことにしたのだった。
「····················って言っても、どこ探せばいいのやら、うーん···············」
悠臥はどこを探せばいいのか全く分からなかった。
なぜなら、ここは初めての世界だからである。
「とりあえず外出るか」
悠臥は外に出て、周りを見渡したのだった。
「な、なんだよこれ、、、」
周りにあったのは始めてみる植物ばかりで少なくとも、そこらへんには知っているものは一つもなかったのだった。
「まさか···············異世界に来てしまっているとか?俺」
悠臥がそんな疑問に頭を悩ませていたその時だった。
―――――ドンッ!!!
――――――ドドンッ!!!
少し離れた場所で2発の爆発音がしたのだった。
「え····················?な、なんだよあれ」
爆音がしたの方を見ると黒い煙が上がっていた。
「行くしかないな」
悠臥は少し離れた、黒い煙が立ち上る場所に向かって走り出したのだった。
············································································
数分後·························
「はぁ····················はぁ····················俺ずっと真っ直ぐ走ってたよな···············なんでたどりつけないんだよ」
先程、黒い煙が見えた場所はそれほど遠くはなさそうだったし、悠臥はずっと真っ直ぐ走っているはずなのに、どれだけ走ってもたどり着くことが出来ないのだった。
「まずいな····················」
そうここは森のど真ん中。
目印はさっきの黒い煙だけであるのだ。
なぜなら、結構走ってきたため、さっきの建物はどこにあるのかもわからないからである。
そして、このままたどり着く前に夜になってしまったり、あの黒い煙が消えてしまうともうあそこにはいけなくなるし、そもそも森の中なので危険なのだ。
「何かがおかしい気がするが···············まぁいい、もう少し走ってみるか」
悠臥は再び走り出したのだった。
············································································
それから数分後····················
「はぁ····················はぁ····················やっぱりだ!やっぱり、おかしい!なんでまっすぐ走っているのにたどり着けないんだよ、あれから30分はたってるぞ!」
そしてとうとう悠臥は我慢の限界が来た。
「マジでなんでだよ····················ここが異世界だとしたら、まさかこの森は神隠しの森とか妖精の森とか精霊の森、とかいうんか?」
「「正解だよ〜!」」
悠臥がそんなことを1人呟いていると、どこかからか声が聞こえてきたのだった。そして、悠臥はすぐに声のした方を向いたのだった。
「誰だ!!」
だが、振り向いた先には何も、誰もいなかったのだった。
「誰も、いない?でも声はしたし、絶対にいるはず、一体どこにいるんだ」
「「どこにいるでしょう!」」
声がする方に向かって悠臥が呟くと、すぐに返事かえってきたのだった。
そして悠臥はもう一度声がする方に言葉をかけた。
「わからないから言っているんだ!俺は初めてこの森に来た、だが何故か来た理由も来た目的もわからないんだ」
「「····················」」
「だから、姿を見せてくれ、そして俺を助けてくれ」
「「しょうがないなぁ」」
謎の声の持ち主がそう言うと···············
「後ろを向いて」
そう言われ、悠臥は振り向いた。
そうすると、1人の少女が立っていたのだった。
「うわっ!!」
「うわっ!!だなんて酷いなぁ、もう!姿を見せてくれとか助けてくれって言うから見せたのに〜」
その少女は耳が長く尖っていたのだった。
「き、きみ、人じゃないのか?」
悠臥がそう聞くとすぐに少女は答えた。
「うん。違うよ」
そう言われ、耳の形的に何となく、どの種族なのか想像が着いた。
そして、悠臥はもう一度聞いた。
「もしかして、君はエルフかい?」
「正解〜!エルフだよ」
魔王に近い存在になる少年と勇者に近い存在なる少年 ~異世界転移した2人の主人公~ 黒宮 真玖/ルギア・ヴァーミリオン @maku00
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