魔王に近い存在になる少年と勇者に近い存在なる少年 ~異世界転移した2人の主人公~

黒宮 真玖/ルギア・ヴァーミリオン

第0話 1人の少年と少女の出会い【詩音】

いててて····················ん?

なんだここは····················

たしか俺は····················



············································································



森の中に1人の少年がいた。


この少年の名前は、黒夜詩音こくや しおん、高校2年生だ。


『····················たしか俺は、学校に向かってたよな····················』


そして、詩音はとあることに気がついたのだった。


「···············!?凜音がいない!」


凜音····················

詩音の幼馴染で、名前は白宮凜音しろみや りおん。同じ高校2年生だ。


詩音はとっさに起き上がり、周りを見渡した。


「なんだよここ····················知らない植物ばかりじゃないか····················」


詩音は周りを見渡したが周りに生えているのは知らない植物ばかりだった。


「どこに向かえば····················」


詩音がそんな独り言を言っていると、遠くから叫び声が聞こえてきたのだった。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!!!」


「なんだよ今の!」


詩音は叫び声がした方に走って向かったのだった。


そこには、1人の少女が何名かの男性に襲われていた。


「おい!何してんだよ」


詩音がそう言うと、男たちは詩音の方に振り向いたのだった。


「なんだぁ?てめぇ!!」


そして、謎の少女を襲おうとしていた、ボスらしき男が詩音に向かって怒鳴ってきたのだ。


「ど、どうしましょう!兄貴!」


「兄貴、見られてしまったし、こいつ殺ってしまいましょう」


その後に続いて、手下らしき男2人がそのボスらしき男を《兄貴》とよび、質問していた。


なんか物騒なことを言ってやがるな·················こいつらは一体···············何者なんだよ····················そう詩音が考えていると、山賊のボスらしき男がほかの山賊に指示をしたのだった。


ボスらしき男が手下の1人の言葉に返事をしたのだった。


「あぁ、そうだな····················見られてしまったし殺すか····················このガキを殺せ」


そして、バイと呼ばれる男とベラと呼ばれる男が反応した。


「分かりやした、兄貴!!」


「さっさと殺してお楽しみタイムにしますか!」


ボスらしきやつが指示をすると山賊の手下らしき2人が詩音に向かって魔法を放ってきたのだった。


「燃えろ!火魔法 【ファイアー】」


「爆ぜろ!爆発魔法 【ボンバー】」


ベラと言う名前の男が火魔法を使い、バイと言う名前の男が爆発魔法を使ったのだった。


『は!?魔法!?なんだよそれ!』


詩音がそう思ったのと同時に急いで避けたのだった。


すると、詩音が元いた場所が火の玉が飛んできたあと、爆発したのだった。


――――――ドォォォン!!


―――――――ドゴォォン!!


「···············あっぶねぇ···············なんだよ、見たことない植物だらけだったからもしかしたらとは思っていたが、異世界に来たんじゃないのか?俺····················」


その時、詩音の考えはひとつの仮説にたどり着いていた。


「ちっ!避けられたか」


「何を一人で喋ってやがる!」


そして、詩音が独り言を言ってることに腹を立てた2人の山賊が詩音に切れてきたのだった。


「···············ならば、俺も魔法を使えるはずだ、何が使えるんだよ」


さっきの仮説が正しいのなら、詩音自身も何かしらを使えるはず····················

詩音がそう考えていると、山賊達が再び攻撃をしてきたのだった。


「燃えろ!火魔法 【ファイアー】」


「爆ぜろ!爆発魔法 【ボンバー】」


「クソ!!」


そして、詩音は再び飛んできた攻撃を叫びながら必死に避けたのだった。

そして詩音は避けたのと同時木の影に隠れたのだった。


すると、何かがなったのだった。


―――――テレン


『レベルが上がりました』『1Lv→5Lv』

『探知スキル、索敵スキル、解放されました』

『回避スキルのレベルが上がりました』

『種族 《喰種グール》が追加され、《喰種グール》の機能が解放されました』


「は?喰種?なんだよそれ···············」


詩音は《疑問を持ちながら喰種グール》を確認したのだった。


『種族・喰種グール

魔力、魔法を持つ生き物を食べたり、取り込むことができ、食べたものや取り込んだものの能力(魔法)、魔力(経験値など)を手に入れることが出来る種族

そして取り込んだ場合、相手の能力(魔法)だけですが、食べた場合は能力(魔法)だけではなく魔力(経験値など)を手に入れることが出来ます』


「なるほどね····················ならば、を試してみるか」


そして詩音は食べるか、取り込むかの二択をすぐに選んだのだった。


「隠れてねぇでさっさと出てこいよ!」


「あぁ、直ぐに殺してやるからよぉ!」


2人の山賊はまた切れて詩音に叫んだきたのだった。


詩音「そうだね、今出てくよ····················そこの君、俺が肩を叩くまで少し目をつぶって耳を塞いでてくれないかい?」


「···············分かりました」


このは何が起きるか想像が着く····················きっと、グロくてむごくてえぐいことが起きる···············詩音はそう思い、先程襲われていた、謎の少女に目をつぶってもらい、耳を塞いでもらうことにしたのだった。

謎の少女もすぐに返事をした。


「···············それじゃ楽しませてくれよ、せっかくの俺が初めて魔法を使うんだからさ···············それと、俺はお前らみたいな女の子や子供を無理やり襲うやつは死ねばいいと思っているからね、容赦はしないよ」


詩音は我ながら言ってることがアホだなと思った。

なぜなら、多分だがこの世界は詩音が元いた世界とは別の世界であるのと、詩音自身が思っているように上手くいくか分からないからだ。

それなのに何故か上手くいく自信があったのだった。


「さぁ、始めようか····················クズども」

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