第3話
"紫水晶"
曰く、そのものを捉えることはできぬ。
曰く、そのものは大変美しき女神である。
曰く、そのものは決して触れてはならぬ
そんな存在を前に
「さっさときなさい!私の睡眠がかかってるのよ?!」
「い、いやですぅ。わ、私にだって自由はあるはずなんですぅ」
怒りをあらわにし詰め寄っていた。
「うるさいこの犯罪人が!」
「いいじゃないですか別にぃ」
「ふっざけんじゃないわよ!あんたこれまで何回詰め所に入れられてんのよ!その度に脱走するもんだから毎回私が出動させられるハメになるじゃないの!」
それはも〜ブチギレてた。
これまでのことを考えれば当然とも言えるが。
詰め所に入れられた回数……千回以上
脱走した回数……詰め所に入れられた数と同等
"紫水晶"のために丹華が出動させられた数……詰め所に入れられた数と同等
つまりは
詰め所に入れる→脱走→丹華出動
こんな状態なら怒りも溜まるよねってこと。
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