第2話 水族館デート!?

僕の名前は瑠璃祭ネオン。

幼馴染の千里ナリアに恋心を抱いている。

だが相手は僕のことを幼馴染以上には思っていないらしく、

よくわからない関係になっている。

そんな日々が続いていた。


僕はナリアの親友、大柚ヒルガオに話しかけた。

「ね、ねぇ、ナリアって好きな人いる?」

「あれれ〜?も・し・か・か・し・て、そーゆー感じ〜?」

まぁ、こう言われることは想定内なのだが、やはり緊張する。

「はい、そうゆう感じです。はい...」

「やっぱりね!ま、結果から言わせてもらうと...」

「と〜?」

「いない!」

何か企んでいる顔だ。

「で?告るの?の!?」

目が♡になっている。

「機会があれば...」

大柚が何かを思いついたようだ。

「じゃぁ丁度いい!ネオンが輝人を水族館に誘って!

 そしたら、私がナリアを誘ってあげるから!!」

輝人とは、彼女が絶賛片思い中の相手、碧本あおもと輝人きらとである。

そして僕の親友だ。

「四人で一緒に遊ぼうってか?」

「いや違う!私が二組に分かれるように仕向けるから、

 ネオンが私と輝人を一緒に行かせるの!

 そしたらあんた達も自然に二人っきり!ほんと私ったら天才だわ〜!」

大柚は有頂天だ。

いやちょっと待てよ。

「そんなうまく行くのか?」

「大丈夫だって!」

大柚はアバウトで楽しそうだな。

「んじゃ、そゆことでヨロシク〜」

全く...。まぁいいや。碧本を誘ってやるか。


次の日、昼休みに碧本を訪ねに三組へと向かった。

「お〜い碧本〜」

「どうした?」

碧本が横から現れた。

「わぁ!びっくりした!それはそうとして今度一緒に水族館行かね?」

「別に良いけど...、誰が来るん?」

「えっと、ナリアと大柚が来る予定。」

碧本が動揺している気がする。

「なんかあるのか?」

「いや、なんでもない」

明らかに動揺している。

「お前、絶対なんかあるな」

「絶対に言うなよ。絶対だぞ…」

「分かったって!じれったいな〜」

「実は...大柚が...スキ...。」

えっ?

「マジですか?それ?」

「はいもう終わり!分かりましたよ!ありがたく行かせてもらいますよ!」

碧本が行くことになって良かったのだが、まさかなぁ。

「了解。みんなに伝えときまーす」

僕はそう言って立ち去った。

あいつ等、両思い?いいな〜。


その後そのまま大柚の元に向かった。

「大柚、碧本、水族館いくってさ」

「マジ?ナイス〜ネオン!ほんとにありがとー!」

「じゃぁ、後の日程とかは任せたよ」

「は〜い!任せんしゃい!」

大柚はそう言うと教室に戻った。




















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