冒険者ハンターをしていたら知らない間に有名になってました。

@penut

第1話 初心者用ダンジョンでも最下層って危険がいっぱいやねん

バババンッ!

私はコルトSAAを腰の近くに寄せファニングショット、要は早撃ちでダンジョンに潜っていた冒険者を攻撃した。

私はクルクルとそれを回しホルスターに入れて死体となった冒険者に近づく。


「はぁ……めんどくさい」


名前も知らない、関係もしらない人を殺すことに躊躇はしない、これだって立派な仕事。

依頼人とその人のいざこざに巻き込まれたただの人だから罪は感じない


依頼人からの報酬はその殺した人から取れるものすべてと200万……なんて言われたがこの時代、200万は大金だが普通の人はすぐに200万を稼いでしまうし、弾代だって馬鹿にならない

だから冒険者ハンターと普通の冒険者を両立させ、普通に生きていけるぐらい稼いでいる


ここはG級ダンジョン、スライムやゴブリンなどの低ランクのモンスターしか出ない所だ。

ダンジョンには階級があり上からSSS,SS,S,A,B,C,D,E,F,Gという順になるSSSやSSダンジョンは冒険者組合から念の為の階級らしく現在最高階級のダンジョンはSだけになる。

ただSSSとSSは仮階級のため難易度無し。Sは高難易度。AからCが中難易度、DからGが低難易度になる

ダンジョンには上層、中層、下層、最下層がある。

もちろん階級が上がればモンスターの強さ、種類が変わったりするが、魔石やモンスターがドロップするドロップ品が素晴らしくなる


S級ダンジョンということもあり危険ばっかりなため初心者冒険者たちは入れない。

ダンジョンに階級がある通りに冒険者にも階級がある

高い順にいうとS,A,B,C,D,E,F,Gだ。こちらは級ではなくランクと言われている

そしてレベルという存在もあるがレベルは上がれば上がるほど身体能力や魔法、魔力が上がったり、スキルを獲得できたりする。


「最近、冒険者ハンターを取り締まる係が出来たりと…身が狭くなったよ…」


誰もいないなか独り言をいい私は奥深くへと潜る。

G級と言っても階層を下がれば下がるほど危険度は上がる。 例えばゴブリンがホブゴブリンになったり鎧を着ているゴブリンになったり…スライムは属性持ちになったりする



「最下層にはドラゴンっぽいものがいたりして…なんてねこんな低難易度のところに居るわけないか…」


これがセリフがすぐ実現するなんて思いもしなかった





「今日は久しぶりにG級ダンジョン!」


【うおおお!】

【うおお!なのか?】

【うおおだろ】

【でも何でG級ダンジョン?今レベル高いし、B級でしょ?】


「いい質問だね!今日はここで素材を取るんだだー」


ドローンみたいなのを飛ばしてしゃべっている女性がいる

名前は、天野りこあまのダンジョン配信者であり、期待の新人と言われている

なぜ期待の新人かって?ダンジョン配信を始めた日が初めてダンジョンに入った日であり、そこから1ヶ月ちょっとでB級まで上り詰めた天才児だからである。


「ここで取る素材は……ヒカリゴケ?」


ヒカリゴケなどは地上で生えてるものとは違い夜になると魔素を消費し光る性質を持っている苔である


【ヒカリゴケかぁ……それ取るに大変なんだよな】

【それな、眩しすぎると光を抑えるけど、普通に明るいからなぁ…】


「安心してよ!私はこう見えて苔取る達人なんだから!」


【なんだよそれw】

【www】

天野りこは少しドヤ顔でそういうとダンジョンの一階層に繋がる階段に足をつけた瞬間魔法陣が展開されドローンは天野りこが転移したところだけ写し止まった


【は?おいおいマジかよ!】

【転移魔法陣!?ありえない!】

【G級ダンジョンに魔法陣があることは知ってたけど……よくて雑魚モンスターを多く召喚させるやつしか見たことなかった】

【もしかして……やばい?】


そうG級ダンジョンに生成される魔法陣は運が悪ければ怪我を負うぐらいのトラップであり、普通は雑魚モンスター、武装してないゴブリンをよくて2匹召喚するぐらいだったのだ。

転移魔法陣はC級ダンジョンから出始めると言われていたがそれ以下からでもあるという報告はされていたが1億人1人という確率ぐらいだったため通常で出てくることはなかったのだ。

転移魔法陣はどこの階層に飛ばされるのかわからないがG級ダンジョンなら大丈夫だろうとみんな思っていた


「うぅ……気持ち悪い……予備のためにヘッドカメラ持っててよかったー、ってここはどこ階層なんだろう……」


画面上に少し薄暗い壁が映される


【よかったー生きてて……】

【どこ階層かわかるやつ持ってたよね?】

【死んだかと思ったよ】


「ごめんねみんな心配させて…」


そういい天野りこはポケットから何かの機械を取り出した


【おぉ、それは階層チェッカー……】

【初心者にはお高い買い物だけど普通の買えてるあたりそこに痺れる憧れるゥ!】


「階層は……30階……?」


【30階?】

【は?】

【そんなとこあったか?】

【いや普通にある、ただ最下層らしい】

【最下層ねぇ……はぁぁ!?最下層!?】

【いえす】


「最下層かぁ……上級者ダンジョンとかだったら死んでたかもねー多分何時間かかかれば出れると思う」


そういい天野りこはあゆみを始めると地震、地響きが起きて地面が揺れる


「嘘っ!?こんな時に〜?」


【あらら】

【ドンマイ!】


「まぁいいやー救援要請するよ〜」


天野りこはポケットから携帯に似たものを取り出しボタンを押した


「このまま待っても仕方ないし少しでも歩こう」


地響きみたいなのはすでに終わっておりすでに歩けるぐらいになっている


【なんか垂れてきてね?】

【ほんとだ、カメラになんか垂れた?】

【水かな?】


「なになに?カメラに何かついて……る……」


ヘッドカメラはおでこらへんについてあるため天野りこは上ではなく、後ろを振り向いた、そこには大きな体があり、四足動物、長い首をしており、銀色に光っている鱗がついており、こんなところでもかなり広いため飛べそうな羽がついている魔物を見つけた


【おい】

【これってまさか】

【ああ】

「【ドラゴンだーー!】」


天野りこは走りに走りまくっている、誰だってそうだろうG級ダンジョンにドラゴンがいれば誰だってビビり散らかし逃げる選択肢以外でないだろう


「なんでG級ダンジョンにドラゴンがいるのー!」


【知らん、というかとにかく逃げろ!】

【やばいやばい!】

【早く誰か来てー!】

【とうかG級ダンジョンにドラゴン居るってやばいな。】

【不幸体質になったんじゃね?】

【そうかもな】

【HAHAHA】


「そんあ漫才みたいなことしないで早く助けをよんでよ!死んじゃう!ってうわっ!」


何もないところで躓き、転んでしまう


「嘘でしょ?このまま死んじゃうの?」


【あ、で緊急脱出装置は?】

【あったね!それ!】


「ない……ない!あ!ドラゴンの下だ!」


【草】

【草】


「笑い事じゃない!」

ーこんなとこで死んでたまるか。

 私は最後までダンジョン配信者、「エンターテイナー」だ


本当はヒカリゴケを取るだけ…と言ったが本当はG級ダンジョンの行ったこともない下層が気になったから、だけどこれは途中までで止めるはずだった、最初の転移魔法陣にかからなければの話だった彼女は現在、命に危険に晒されていた


◇◇◇

ビービー!


「うひゃあ!」


救援要請の音が携帯からなって変な声が出てしまった、この音心臓に悪いんだよね


「30階層……?すぐ近くじゃん」


意外と深い階層までいたらしく、階層チェッカーで見たら29階層だった


「仕方ない……助けに行くか……」

周りにいるモンスターは無視をして全速力で30階層に向かう

そこには1人の青い髪の毛をした女の子が尻餅をついていたそこにはドラゴンがおりそのドラゴンはそのままその少女に近づいてゆき足をあげ爪で攻撃しようとした瞬間に私は背中に背負っていた大きな鋏を投げた


ドラゴンが足を上げ攻撃をしようとした時私は死んだと思った、そしたら横から大きな鋏が素早く地面に刺さってドラゴンはその鋏に攻撃を当て爪が削り取られていた

バンッ

とどこからか音が鳴った

音が鳴った方を見ると謎の女性……少女か、その子が銃を構えていた

ドラゴンのためダメージは与えられていなかったが気を逸らしたらしく攻撃対象があっち側に向かった


ドラゴンは爪が削り取られていないもう一つの足で攻撃したが少女は軽々とその攻撃を避けこちら側に近づいてきた

そして少女は私の手を取って私を引っ張り上げ立たせた


【あれは……頭についてるのってフェドラ帽だよな?そしてその上にメイドさんが頭につけるやつ……?】

【ホワイトプリムだぞ】

【有識者あざます】

【というか怪しいな、服装が怪しい、なんでトレンチコートなんだ、メイド服だろそこは】

【KAWAII】

【怖いだろ】


「あ……貴方は……?」


「そうだな…700とでも言ってくれ」


【女!?】

【気だるげだけど可愛らしい声】

【気づかなかったがサメの尻尾がついてるな……怖いけど可愛い……ギャップ萌えだな】


◇◇◇



1話お読みいただきありがとうございます。

本作は私めの第一作品になります。

どうか温かい目で見守ってください。


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