魔法少女のお仕事
第3話 第13魔法戦隊【1】
俺は氷室
春から高等部1年になるどこにでもいる普通の男子学生だ。
『覚醒』した魔法少女だという点を除けば・・・
男で魔法少女?と疑問に思うかもしれないがそもそも魔法少女とは俗称だ。
正式にはホモ・マギアス、新しい人類種とされている。魔法"少女"と呼ばれているのは単純に男よりも女のホモ・マギアスが圧倒的に多い点だ。加えて『覚醒』した男の魔法少女はさらに少ない。それどころかこの前まで日本にはいなかった。
俺、氷室 類が『覚醒』するまでは。
『覚醒』した魔法少女は必ずどこかの部隊に所属しなければならない。そして俺のような高等部以下、正確には18歳未満が集められた部隊。それが今日から俺が所属する第13魔法戦隊だ。
俺は第13魔法戦隊(長いから13部隊と呼ぶことにしよう)の拠点に来ていた。
「今日の顔合わせ2人来れないらしいんだけど・・・って聞いてる?」
「っ・・・聞いてますよ...」
この人は13部隊のサポーターである佐々木さんだ。今日は13部隊のメンバーと顔合わせのためにここに来ていた。しかし、どうやら2人ほど都合が悪くなってしまったらしい。13部隊は俺を入れて8人いる。つまり、今日顔合わせするのは5人と言うことだ。
「あまり、気負わなくて大丈夫よ。みんな、基本的には良い子だから。」
「基本的にはってなんですか?ちょっと怖いんですけど・・・」
「あはは、色々抱えてる子が多いからね。でも良い子ってことは本当にだよ。君が男だからって拒絶するような子は1人もいない。」
「そうならいいんですけど・・・」
そんな話をしながら目的地である談話室の前に到着した。この中に彼女たちがいるんだ。そう思うと幾らかまた緊張してしまう。
「よし、じゃあ行こっか」
「えっ、あ、ちょっとまだ心の準備が・・・」
そんなルイの思いも虚しく扉は開けられてしまうのであった。
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氷室類くんは準主人公ポジですね。
次の回で一気に新キャラ4人出すので更新遅くなると思います。
国家防衛魔法少女 あまりゅう @amaryu
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