第2話 現状把握

魔法少女


その価値はこの世界では計り知れないほど大きな存在となっていた。

『ゲート』からやってくる侵略者レイダーとの戦闘はもちろんのこと、医療面での活躍やメディアへの露出も目立つ。


今や魔法少女の強さや数は国力の1つの指標となっている。それだけ魔法少女は重要視されているのだ─────



そんな魔法少女に俺はなってしまったらしい。

そう病室のベッドの上で聞かされた。

1週間眠り続けていたようだ。


今世の身体とでも言えば良いだろうか・・・あの時は状況が状況だけにあまり気にならなかったがどうやら俺は女の子になってしまったらしい。それも13歳の。


名前は藤原朱音ふじわらあかねと言うらしい。半年前、藤原夫妻の養子になり一緒に暮らしていたという。


そして1週間前あの怪物たちの登場で都市は壊滅寸前。藤原夫妻も行方不明とされているがおそらくは・・・


というのが現在の状況だ。

これは全部、魔法少女を専門とするお役所、

魔法庁の人に教えてもらったことだ。


嘘は言っていないと思うがソースが1つしかない以上まるっきり信じるのはやめておこう。

だから俺は魔法庁の人に使える魔法を聞かれた時に嘘をついた。

『加速』と『剣召喚』だと。


だが一つだけ誤算があった。

2種類の魔法を使える魔法少女は『覚醒した』魔法少女と呼ばれること。

覚醒した魔法少女は部隊に配属され前線で戦わなければならないことだ。

よっぽどの事がない限り拒否権はないらしい。


現状、俺は魔法庁にという形だ。

ここを退院すれば魔法少女のための学校『国立防衛学園』に編入することが決まっている。


そこで問題となるのが俺が中等部2年生、つまり未成年であるということだ。

未成年で保護者がいないのは色々と問題があるらしい。


今から新しい里親を探すのは時間がかかる。学園に入るのを遅らせるしかないと考えていたのだが、、、


どう言うわけか、魔法庁のトップで初代魔法少女、英雄と呼ばれる人物が俺の里親に名乗りでていた。



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あとがき

どうしても基本設定を説明はしなくてはならず堅い文章になってしまいすみません。

とりあえずプロローグはこれでおしまいにして次回からは時間が飛びます。

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