国家防衛魔法少女
あまりゅう
プロローグ
第1話 転生?憑依?
他人に優しくしなさいと教わった。
だから俺は他人をなるべく助けた。
自分のことは自分でしなさいと教わった。
だから俺は1人で生きれるように学んだ。
そして最も大切なこと─────
"他人に迷惑のかけない生き方をしなさい"
だから俺は他人を頼らないと決めた。
☆
意識が覚醒していく・・・
全身が焼けるように痛い
それでも何とか立ち上がる。
そして目の前の怪物を見つめる。
その口には人間だったものが加えられている。
だが、それを見ても俺の頭は冷静だった。
あいつはまだこちらに気づいていない。ゆっくり下がればもしかしたら・・・
現実は無常だった。
先程まで肉塊に夢中だった怪物はこちらを向いてゆっくりと歩いてきた。
不思議と恐怖は感じなかった。
手にはいつの間にか無骨な剣が握られていた。
ひどく懐かしい気分になる。
はて?俺には剣など扱った経験はなかったはずだが・・・
まあ、現状分からないことの方が多い。
分かることは
「こいつを倒さなければならないことだけか...」
そう言い俺は剣を正面に構える。
なかなか様になっているんじゃなかろうか。
そんな思考を最後に俺は目の前の怪物に集中する。
自分ができることは何となく分かる。
「加速」
俺は己の動きを『加速』させて怪物に斬りかかる。元があまり速くないからか、『加速』しても怪物より少し速い程度だった。それでもこちらの方が速いなら勝機はあるはずだ...!
それからのことはあまり覚えていない。
気づいたら身体中血まみれだった。
それでも一つだけ確信を持って言えることがある。
怪物は死に、俺だけが生き残ったのだ
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