異世界転生して突然少女に村を救ってもらうわと言われてもチートスキルも分からないんだけど。 むかついたのでとりあえず少女に殴りかかりました
保次郎編2話 異世界転生といっても、日本ベースの日本のような所かな
保次郎編2話 異世界転生といっても、日本ベースの日本のような所かな
「男の子よ康弘」
「うん。男の子だな」
気づくと、俺は生まれたばかりの赤ちゃんだった。
この2人が、俺のこの異世界での両親らしい。
しかし、妻に男の子よと言われ、うん。男の子だなという返事はどうだろうか。
なんだか、はっきりとしない様子だなこのお父さんは。
「何よ、もっと喜びなさいよ」
「男の子が生まれて喜ばない親がどこにいるってのよ」
どうやら、この異世界では、生まれてくるのは男の子の方が喜ばれるようだ。
異世界によっては、男の子なんてのは、性犯罪に暴力事件。
家庭内暴力。
力仕事も体力仕事も必要なくなり、犯罪や暴力ばかり起こし、男の子は望まれない異世界もある。
だが僕は、男の子が望まれる異世界に男の子として生まれ、母親には喜ばれているようだ。
これなら、生まれてすぐ溝に捨てられる事はないだろう。
ない、よな。
この異世界でのお父さん、頼む。
喜んでくれ。
「別に、女の子でも良かったよ」
「あー、もう。はっきりしないわね」
なんだか、はっきりしないお父さんのようだ。
「うん、どうにもね」
「男の子が生まれて、喜んでいいのやら」
喜んでくれないと僕が困る。
愛してください。育ててください。
僕は赤ちゃんなので、保護者に育てられなければ、何もできません。
「はぁぁ。もういいわ」
「名前は、もう決めてあるのよ」
「保次郎」
「貴方は古角保次郎よ」
「貴方は英雄よ」
「貴方は英雄として生きるのよ」
「英雄古角保次郎」
お父さんが康弘と呼ばれてたし。
両親を見るにも、僕の名前が古角保次郎というからにも。
僕の両親も、僕も日本人らしいように見える。
異世界転生といっても、日本ベースの日本のような所かな。
その方が都合が良い。
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