異世界転生して突然少女に村を救ってもらうわと言われてもチートスキルも分からないんだけど。 むかついたのでとりあえず少女に殴りかかりました
古角保次郎編1話 異世界転生する前に女神のような何かが承諾してくれたので欲張った願いを言っておきます。かまいませんよね
古角保次郎編 魔法攻撃も使えないスタートでも美少女の妹が16人いて血の繋がっていない美少女も義理の妹にするつもりなのでなんとかなると思います
古角保次郎編1話 異世界転生する前に女神のような何かが承諾してくれたので欲張った願いを言っておきます。かまいませんよね
「古角保次郎」
「貴方は英雄です」
「貴方は英雄として生きて」
「英雄として死に」
「英雄として、異世界転生します」
「それでいいでしょうか」
どうやら、俺は死んだらしい。
女神のような何かが、俺を英雄だと言っている。
当然だ。
僕は英雄として死んで、英雄として、異世界転生するようだ。
生きていた頃の記憶はあまりないが、驚く事はない。
「それしかないだろう」
僕は、どこの異世界に転生しようと、英雄として生きる以外の人生はない。
「そうですか」
「貴方が英雄として異世界転生するのは承諾しました」
「累積英雄地の高い保次郎様に」
「次の異世界転生での目標や希望を何かどうぞ」
「英雄として生きるとはまた別の貴方の願いや願望と言った方がいいでしょうか」
「ティアリスを死なせない」
生きてた頃の記憶がはっきりとなくても、少なくても。
この願いであり目標かつ未練は変わっていない。
「しかし、それでは何も変わらないわ」
この女神のような何かが言う事は、もっともだった。
それじゃ、また同じ事になるだろう。
俺は、今まで、ティアリスを死なせない事。
ティアリスを守る事。
そればかりを考えて、もっと他にもある大切な何かを、隠していたのかもしれない。
「じゃあ、もっと欲張った願いでいいだろうか」
「どうぞ」
女神のような何かが、承諾する。
ならば、誰に遠慮する事なく、願おう。
「ティアリスだけじゃない」
「親友も死なせたくない」
「その親友は、ティアリスを死なせる」
「そいつのせいで、ティアリスは死ぬ」
「そいつには殺意だってある」
「僕の手で殺してもきた」
「でも、あいつも死なせたくない」
「僕と、ティアリスとあいつと」
「この3人で最後まで戦いたい」
「3人で生きたい」
「保次郎様の願いは聞き入れたわ」
「うむ」
異世界転生での願いは、聞き入れられたようだ。
なら、今からする事は1つだ。
「ショーアップコントローラー」
ショーアップコントローラーと言うと、コントローラーが現れる。
コントローラーを握ると、ディスプレイが現れる。
コントローラーを操作すると、ディスプレイの中の、僕の分身が動き出す。
扉の方に向けて移動させていく。
僕の分身が、扉の奥に行く。
「保次郎様の願い通りに上手くいくように」
「私は、ここで願ってるわ」
気づくと僕も、扉の向こう側に居た。
体が流れていき、異世界転生の準備が始まる。
体が流されながら、前世の、今までの記憶憎しみ楽しかったことを、思い出しては消えていった。
「やっぱお前が全部悪いわ」
僕は、そう言っていた。
絶対、あいつが悪い。
でも、あいつも死なせない。
殺さない。
今度は、最後まで3人一緒だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます