第52話 お似合い
「英雄度1位の人間は」
「私嫌いなんだよね」
【そうか】
【あるよなそういうの】
【1位の人間が】
【誰からも憎まれてない嫌われてないなんてことはないもんな】
「あったばかりのモンスターなんかに」
「こんな話ししちゃって」
「ちょっと変だね今日の私」
「ごめんね」
「君は所詮モンスターだから」
「こういう話し分からないよね」
「でも君が悪いわけじゃないから」
「あんまり気にしないでね」
「私達人間と違って」
「貴方達モンスターは畜生にも劣る存在なんだから」
「こんな事で自害したりしないでね」
「私がいじめたみたいになっちゃうし」
「いじめる価値もないもん」
「モンスターなんて」
【お似合いかよ】
「え」
「私と保次郎がお似合いのベストカッポーって」
「そんな事ないよ」
「もー」
「モンスターの癖に人間様におべっかかかなくていいから」
「永遠に泥水啜ってなよ」
「モンスターにはそれがお似合いよ」
【古角家で育つと、皆こうなるのか】
「あれ」
「私古角家で育ったって話ししたっけ」
【古角家に小学校に通わせてもらってる】
【そんな事を彼が言ってたろ】
【それを聴いてなくても】
【同じ環境で育ったような感じするわ君達】
「そう」
「保次郎と一緒に育ったの」
「ずっと」
「ずーっと前のずーっと前から」
「私は覚えてる」
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