47話 常設英雄
お尻に衝撃が来る。
この衝撃。
何故だ。
「!なんだ」
「この衝撃は」
「僕はどれだけ異世界転生しても確実に英雄度10位以内に入る常設英雄だぞ」
「前世。何回前の異世界転生時のお尻への衝撃を」
「覚えているというのか」
「それ程までに、重要な事だったのか」
「このお尻への衝撃は」
「常設英雄って言うと、インフレについていけなくなった無料配布チケットガチャで出てくる☆5キャラみたいだよね」
「つまり、弱そうって事だよ」
「産廃無料配布☆5キャラだってアピールしてるのかな」
「何言いたいか大体分かるよ」
「その衝撃、前世じゃなくて今世でも刻まれてるから」
この声は。
「頭を垂れろよ下女」
「下女の癖に古角家次期当主を呼び捨てにするとは何事だ」
「!なんだ」
「また、お尻に衝撃が来たぞ」
「誰の狼藉だ」
「誰の狼藉だろうね」
「保次郎。狼藉者を探してる場合じゃないよ」
佳代の言う事も間違っていなくはない。
今、僕の高貴な美しいお尻を叩いた狼藉者を探してる場合ではない。
「うむ。下女の意見を今回は取り入れてやろう」
「しかし。出過ぎた意見だ」
「次はないと思え」
「!なんだ!」
「また僕のお尻に衝撃が来たぞ」
「ええい!出てこい!」
「2度までならこの状況では捨ておこうと思ったが」
「3度となれば、この常設英雄古角保次郎様も本気になるぞ」
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