第37話
二足歩行の背丈190~200程のリスのマスクを被ったモンスターがこちらに走ってくる。
こわぁ。走るタイプだよこれ。
ゲーム内の影響か、本当に怖い。
恐怖心を刺激し、プレイヤーの判断力を妨げようというつくりか。
なら、このゲーム精神力が重要だというなら、僕にだって勝ち目はある。
右スティックで照準を合わせ、足を狙ってXボタンで銃を撃つ。
この初期武器のハンドガンは無限リロードだ。
6発全段足に向けて撃つ。
何故、足を狙った。
怖いからじゃあないかな。
ここで足を撃つのは正解だったろうか。
もう、このゲームのシステムに負け始めてるのかもしれない。
モンスターの足が遅くはなったように見える。
見える。うん。
無限リロードだ。リロードリロード。
Xボタンを長押しするとリロードが始まる。
この状態でモンスターと距離を取ろうとしても、遅いし、リロード動作も遅くなる。
いったん、逃げて隠れてリロードを終えた方が。
そんな間もなく、モンスターに接近される。
「むいとぷらぜぇぇぇーる!」
挨拶された。
「こちらこそ初めまして」
はじめましてと挨拶されたらこちらこそ初めましてと挨拶しなければいけない。
これは、ゲーム内のシステムやルールにあろうと関係なく、生物も武器男子もどこの異世界でも行わなければいけない絶対不変のルールだ。
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