第4話
少女のキックを足に当てられる。
HPへのダメージより、足への痺れ、痛み、部位ダメージを狙った行動だ。
小賢しいじゃねぇか。
なら、次の行動はなんだ。
顔面へのでかいダメージではなく、部位ダメージ。いや、足を潰して機動力を奪ってから、
飛び道具でちまちまとくるつもりだろうか。
少女の少し重いパンチが、ボディに向けて打ってくる。
これは、中パンチ、HPダメージより部位ダメージを狙ってきてる。
分かりやすい単純な戦略か。
それもブラフか。
それが正しくても正しくなくても、今は硬直状態でガードする事はできず、
リバースゲージの使い方も分からない。
少女の中パンチに、胃を打たれた。
痛みは当然。
リバースゲージもやはり、弱パンチ弱キックを食らった時より、溜まっている。
当然だが、こちらの操作では自キャラは動かない。
痛みは当然のようにある。
衝撃が、心に脳にまでダメージを与えてくる。
こちらは動けないまま、心と脳と体へのダメージと、システム的にも体を動かせないようにされている。
そのまま、キックに繋げられている。
動けないまでも、リバースゲージというのが、上昇しているのが見える。
少女のリバースゲージは増えていないので、攻撃を食らってる時に増えていくゲージで、
このゲージを消費して反撃に移れということだろう。
少し重めのパンチに切り替わると、ゲージの上昇率がなお増えていく。
左スティック→とL!を押してみる。
なんとなく、こうじゃないかと。
こちらのキャラが動き、少女に向けて遅い動作のパンチが出される。
少女がガード動作に入る事もキャンセルもできないまま、遅いパンチは無防備な少女の腹に入っていく。
→+L!であっていたんだ。
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