第46話「永遠にさようなら」

散らばった心が

ひずんで

軋むように胸を締め付ける

痛みは何度経験しても

なれなくて

この先また


幾度となく

悲しみは訪れ

不幸になるのだと

その巡りから

抜け出せないと

その渦に飲まれて

最後まで何にも恵まれず

死ぬのだと


そう恐怖だけが

脳裏をめぐる


正しくいても

バカにされて

正論なんてこの世にはないと知った


なら何を信じれば

清く生きれるかと

その答えすら

この世界じゃどこにもなくて


一体どうなれば

いいなんて

正しい道徳もない


だったらいいさ

壊して狂って

やりたいようにやってやる


でもできない

そこまで単純に割り切れない


やっぱり人を思える人は

どうしたって

考えちゃうんだ


だから痛いよ

こんなの間違いだよ


正しく生きても

息苦しい

ならば間違ってでも

報われる道を選べばいいの


違うよね

だって人は

輪になって

助け合って

協力して


笑いあって生きるのが

正しいよね


それがかっこ悪いって

なんなんだよ


もうやめてよ


強さなんて立場なんて

関係性なんて


互いに作りあっていくものでしょ


一方的に力を示して

何がしたいんだよ


もうやめてよ


誰もいらないよ


誰も来ないで


誰もが自分を売り込んで

誰もがだまして


誰もが嘘をつく世界なら


私はこんな世界に生まれなければよかった


全部いらないよ

もう散々だよ


ね、あなたは

どんな人

どんな関係を持ってる


そこに隔たりはない

そこに遠慮はない


正直に生きれないよね

正しくあれないよね


あなたはあなたは

私にどんな世界をくれる

見せてくれる


ね、ねぇ。


なんてね。


もう一人で生きたほうが

楽なのは知ってるんだ


だからごめんね

もう誰とも関わりたくないの

だからさよなら


さよならよ。


ああ、ほんと私、ひどいよね。


分かってるよ。


でもこれ以上醜くならないために


誰とも関わりたくないの

だからごめんなさい


永遠にさようなら


永遠にさようなら。。。

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