第39話「優しい終わり」

果てしない荒野に

孤独を抱え

生きている

この闇だらけの

鬱屈とした

無情なる日々が

ただの攻撃としか受け取れず


心は痛んで痛んで

やせ細っていく


このまま死ねるなら

どれだけいいかと

そう思ったが


しょせん私は

死からさえも逃げてしまう

そんな臆病者だ


ほんとは風のまま生きて

誰かに惜しまれて死んでいって

それが理想像だけど


誰もから嫌われるのは

誰からも邪魔なものだと思われてるからだ


いいんだ

だって私って

いつまでたっても

自分しか見えてない


誰かに接するときも

いつも自分の立場ばっか考えて

ほんとにくだらないよね


でもいつもそうした

自分が傷つかないように

立ち回った

でもそれが目に見えるんだよね


だから私は邪魔だって言われた

いいんだ


だって今まで我慢してた子がいるんだよね

だからそれが晴れて叶ったじゃん


私がいなくなって

もう十分だよね?


うん、そうだよね


じゃあね


さよなら。


私はまた一人で考える


でもきっともうここに出てくることは無いと思う

だって私もうわからないから


今まで生きてきた自分が否定されて

怖いんだよ


また否定されたら今度はもう生きれないほど

息ができないほど


深く傷ついちゃうと思うんだ


だからおしまいだ


部屋にいるから

ずっと出てこないから


ただ私はそれでもいいんだ


みんなが楽しく生きれることが

せめて言える最後の優しさだしさ


さよなら


みんな。

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