第36話「君に寄せて」

制御出来ない

日々の悲劇

このどこまでも続く

終わりの見えない闇が

すべてだと言うように

何もかも終わって見える


この最悪のメカニズムが

ただ腐敗と混沌を呼び寄せ

私に関わる全てを不幸にする

こんな私なら早く死んだほうが

誰ものためであって


どうせ孤独しか生み出せない

こんな私なんて居る必要ない

それでもあの日みた

あなたの声が


どこか優しく映って

その日みた

あの景色が

どこか世界の希望に見えて

ここまでこれて良かったって


そう見えたから


ただ生きてしまったんだ


それなのにまた

そんな景色見たさに

すがるように生きてしまった


最悪だよね

自分で道を切り開かないで

ただまた君の声を待ってる


ほんとに情けないよね

もう君はなびいてくれないよね

振り向いてくれないよね


いいんだ

最初から一人でいいんだ

最初から一人だった

あの時の気まぐれに

ただ騙されてるだけだよね


もう君は来ないか

うん、そうだよね。


大丈夫だよ

初めに戻っただけ

そうじゃんか


ね、私は醜いですか

私はくだらないですか


なんて、ほら、もう君はいないのに


こんな言葉ばかり言って

ダメだな、


ダメだな私、


いつかあなたに追いつく

人になって

今度はあなたを助けるから


そう頑張るから


探さなくていいからね


不安だけど

でも、君がいた世界だから

あなたが笑った世界だから


私ももう一回

上を向いてみるよ


ほら、やっぱり、あなたはきれいだ。

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