第32話「信じてます」
ただ生きて
ただ笑えて
幸せだったって
それだけでも十分だと
そんな事を願っている
おかしいなこんなのあたりまえだと
思ってた
だけどどうだろ
思ったより学校での生活は
思い通りにいかなくて
痛くて苦しい
倒れそうで朦朧として
ただ怖くなっていく一方だった
自分を犠牲にしないと
さげすまれて
誰かを建てないと
はぶかれる
ほんとに訳わかんないよ
ただ生きてるだけで
なんで否定されないといけないの
なんで避けられきゃいけないの
ただ重なるその重圧が
何度も心を締め付けて
痛んで痛んで
麻痺するくらい
心がおかしくなって
ほんとは正直に
ただ楽しく
生きて笑えて遊ぼうねって
そんな普通でいいじゃんか
なのにさ
人はどうして
平和だけを願えないのだろうか
丸くなって助けあって
そうやって輪を広げていけるのが
本来の姿でしょ
なのになんで誰もわかってくれないの
誰もかも間違えてるの
ほら、こうやって光の中を見つめて
光になれることを
希望にたどり着けることを
幸せだって分かってるはずだよね
だけどおかしいじゃんか
おかしいじゃんか
ね、あなたは平和だけを願える
私は平和だけを願う
だからお願い
そんな世界になれるように
ただここで輪になってほしい
私と一緒に
生きてくれません。
あなただけは私を分かってくれることを
信じてます。
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