第8話「終わりを告げる」

日々は徒然に流れ

いつかくれた優しさが

どこか響く


独り歩きする

これからが

またどこか寂しく思えるのも

君がくれた優しさのせいだろうか


なんて妄想も手馴れて

また夜に落ちていく


雑然とした部屋はやはり

誰の気配もない

そのはずだ


殺気に満ちた

ちばしった自分

全てを顧みない行動

何かも闇に落とし込み


全てを何とも思わない

無情なあり様


幸せを考えて

そのたびに捨てている

本当に何もかもどうだっていいんだ


こうして言葉を重ねて

結果的に何にも属す、すさんだままに

フェイクを重ねる


もうわかってるはずだ

世界に求めて何になる

幸せに入れあげて何になる


どうせ二度はない人生

積み上げるほどに

怖じ気つくだけだ


ならば死んだ気で生きる

死人同然に口をつぐみ

関せず生きて行く


もういいだろ

愛想つきたろ


ここはもうあの世だから

追いかけちゃいけない


近づいちゃいけない

もうこの先に幸せなんてない

あるのは最低最悪の僕だけだ


だから


ね?


さよならだ

さよならなんだ。

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