第7話 偶然が起こす事

それからの毎日は悪魔だったわね。


はー君に盗らせないように財布を隠したわ。

そしたら、はー君怒って家中の物を

壊してしまった、、。

そして出て行ったわね。


パパに何度も帰ってきて、はー君を助けてって電話したわ。

何回目の電話の時、女性が出たの。

「こちらは、こちらでやっておりますから

そちらの事はそちらで。ね、奥様。」


それ以来、電話番号は変えられたみたいで通じなかった。

会社に電話したけどいつも不在。

そう、私達はパパから捨てられたのね。


はー君、ママにはもうはー君しかし居ないの。

「お願い、帰ってきて。」とLINEをしたわ。


「お金くれるなら帰るよ。」


「お小遣いね、わかったわ。」


こうしてはー君はお小遣いを取りにくる日は

家に帰ってきたの。


ママね、眠れなくなってね。

ご飯も食べられないの。

お医者様にかかってね、睡眠薬を出してもらってたのよ。

はー君しらなかったでしょう?


診察の後のね、薬局さんで順番待ちをしていたらね。

薬剤師さんと患者さんが話してたわ。

「このカプセルの薬が飲みにくいですわ。

大きいからねぇ。カプセルの中を出したら

粉でそれをオブラートで包んで飲んどるんですわ。」


「それは辞めてくださいね。

これは腸のところで溶けるようにわざわざ

カプセルになってるんです。

じっくりと溶けて効くように作られているんですよ。」


「そうだったの?

じゃあ、我慢して飲み込むしかないわねぇ。」


そんなカプセルがあるんだ。

その時はただ、そう思っただけ。

ただ、その薬局にね、透明のカプセルが売ってたのよ。

腸溶性って書いてあったの。

なんでかな?買っちゃった、、。



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