第6話 逃げ先は何処

翌日の夕方、駅前の繁華街に行ったわ。

色んな制服の子達がいるわね。

でもみーんな同じだわ。

なーんて頭の悪そうな子達なの?

だらしない制服の着方、女の子もいるわ。

派手な化粧なんかしてはしたない。

大騒ぎして周りは関わりたくないっての!!


「隼人ーー!あんた、ババアに言ってやんだってぇー?やるじゃーーん。」


「おおーっ!ついにはー君、反抗期かよーっ?」


「ざけんなって。いつまでも、ガキ扱いしやがって!暇なんだよ、あのババア。

くっそ、塾の参考書だなんだって嘘こいて

金を巻き上げてたのに。勝手に辞めてやがんの!あー、金どーすんだぁ?俺?」


「そんなもんさ、ババアの財布から抜きとりぁいいのよ。あたし、そうしてるもん。

意外と気がつかないもんよ。」


「ふーん、そりぁいい。うちのババアなんかよ

カードじゃん?時々、借りてるよーん。」


「それもいいな。

まっ、金ずる様だよな。これからどーするよ?」


「カラオケオールしようよーーん。隼人ぉー。」


「くっつき過ぎ!いこうぜ!!

あ、その前にコンビニで例のお遊びと行こうぜ。」


はー君?

ババア?ママの事なの?

参考書とかって嘘だったの?

これからは、ママの財布やカードから

お金を盗むの?


これが現実なんだね、はー君。

ママ、そこから走って逃げたんだよ。




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