第4話 獣の耳があるのに人間の耳もある…妙だな…

「なっ何を言っておるんじゃ兄上、みっ耳なんてそんなそんな」

「嫌なんで誤魔化せると思ってるんですかぴょこぴょこ動きまくってますけど」


ツッコんだら負けなのかなと思って何も言えなかったけど話してる間ずっとぴょこぴょこ動いてたんだよな…すげぇや誤魔化せると思ってたなんて


「普通のやつには狐耳は見えんはずなのになんで見えるんじゃ兄上!」

「なんで見えるつったって…異世界で慣れたのかな目が」

「あやつらにもバレたこと無かったのに…」

「まっまぁそんな気にしてないんで大丈夫ですようん気にしないでいきましょう」

「そっそうじゃな気にせんでおこう。

色々ゴタゴタもあったがこれで面接はしまいじゃ、全員の面接終わったら合格通知送るから待っとれ」

「あっ言ってくれるんですねそれ」

「褒めてくれた時点で合格は決まっておったからな」

「よく経営者むいてないなって言われません?」

「人を見る目はあるから大丈夫じゃ多分」

「不安だなぁ」




────1週間後

面接審査合格のお知らせ

最終面接事務所でやるから後で空いてる日教えてね


「ん?どうしたんじゃ兄上急に立ち止まって」

「いやなんか凄い砕けたメールが来て」

「あぁそういや今日じゃったな面接審査合格通知」

「なんでちょっと忘れてそうなんすか、誰が送ってるんすかこれ」

「儂の式神じゃな」

「便利っすね」

「ちなみに3Dやる時のスタッフ全員儂の式神じゃぞ」

「利便性の塊じゃないですか良いっすね」

「まぁそれはええじゃろさっさと次のモンスター倒しに行くのじゃ」

「次何行きます?キークエならこれですけど」

「さっさとハンターランク上げたいしこれに行くとするか」

「了解っす」


俺は今面接審査の終わり際にディスコを交換した玉藻さんとモンスターハ〇ターをやっています


面接に行った会社の社長とモンハ〇やってるってなんなんだろうね


見方によったらこれ縁故採用的なあれになっちゃうのかな


縁故採用って何だっけ…まぁいいや


「そういや事務所での面接は何時でも良いですよ。俺バキバキの無職なんで」

「えっそれ今言う!?儂拘束されとるんじゃけど!」

「こやし玉忘れたんでレバガチャ頑張ってください」

「兄上ェェェェェ!」

「まぁ粉塵は揉んどくんで…」



────────少し後


「じゃあ面接は早い方がええと思うし明後日の10時くらいに事務所に来て欲しいのじゃ」

「了解ザマス」

「フッ…ククッ…そっそうじゃ面接終わったらご飯でも食べに行かんか?行ってみたい所があってな」

「良いザマスよ。どんな所なんザマス?」

「美味しそうなパスタの店なんじゃがパスタは好きか?」

「大好きザマスよ」

「ククク…そっそうかそれなら良かったのじゃ。じゃっじゃあまた明後日会おうなのじゃ」

「お疲れ様ザマス」


あの後もこやし玉ある癖に拘束ゲラゲラ笑って見てたら語尾にザマスをつける罰ゲームを課された巽君なのでした



──────2日後


そろそろ行こっかな事務所

まだ8時だけど早く行くに越したことはないよね


えーっとここじゃなくて…この道を右に曲がって…この近くやな…って…ん?


「キッヒッヒ、なぁそこのかっこいいお嬢さん俺らと一緒に遊ばねぇか?」

「そうそう俺らと遊ぶのは楽しいぜぇ…?ゲッハッハッハ」

「すまない僕はこれから用事があってね、そこをどいてくれないかい?」

「キッヒッヒまぁまぁそう言わず」

「まだ8時半じゃねぇかよ遊ぼうぜぇ?」

「いやだから…」


なんだあれテンプレすぎる…


リアルでキッヒッヒとかゲッハッハッハとか笑うやついるんだ


いやまぁ異世界には居たけど


ここで助けたらフラグが建築されるかもしれないよなぁ…あぁでもめんどいな…


てかなんかちょっとナンパされてる女の人頬染めてね?喜んでね?やっぱ助けるとかじゃないのかなあれ


ソシャゲのガチャ一回回して良いのでたら助けに行くか






───少し後

「…」最高レアが出てきた画面


よし



「すまない、助けてくれてありがとう。

何を言ってもどいてくれなくて困ってたんだ」

「いやいや大丈夫だよ。俺あのモヒカンたちに優しく話しかけただけだし」

「優しく…?後ろに鬼みたいなオーラが見えて少し興奮…ゲフンゲフンいや少し怖かったけど」

「その女性嫌がってるみたいですよ?邪魔をするのは辞めてあげた方がいいんじゃないですか?ねぇ?って言っただけなのに」

「殺されるんじゃないかってぐらいの気迫だったけどね…」

「まぁ助かったんだしいいじゃないですか。じゃあ俺はここら辺で」

「あっそうなんだね、もう一度言うけど本当に助かったよありがとう」

「いやいや…じゃっ」



「…」

「…」

「…」

「…」






「同じなのかよ進行方向!」

「なんか申し訳ない…」






────────────────────

カァッ(モチベに直結するので星や感想ください)

カァッ(袴男は普段からこんなに早く集合場所に向かうような男ではなくやることが無いのでこの時間に家を出ただけです)

カァッ(多分後のエピで全然遅刻したりもします)

カァッ(そして最後に出たかっこいい女性は一体なんなんでしょうね!いやぁ分かんないな)

カァッ(ちなみに見た目はあんま決めてないんで皆々様が各々ボーイッシュでオシャレな女の人を想像してください)

カァッ(身長は165cmです)

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