空島活用

 ・・・・・・粗方、食ったかな?・・・初めての空中戦でも上手く食えたな。


 貴方は空島の存在と空を飛ぶ存在を理解した結果、一度飛んでみようと思ったら飛べました。

 陸上進出をした時と同じでいつの間にか空を飛ぶ機能が備わっていた。

 邪力による空間支配によって己を空中に固定し続けている感じである。そこにライのような邪力の推進力と己のバランス感覚や平衡感覚によって体勢を安定して大空を自由に走行していた。

 そんな長閑に青空を飛んでいると、空を飛ぶ別の生物を発見、一気に加速して突撃した事によって相手は失神した。

 失神した相手の首を咥えて折った。

 そのまま丸呑みしたのである。

 空中ではゆっくり捕食できないと感じた貴方は次に見つけた翼竜は殺した後、咥えたまま空島目掛けて飛んで行った。

 大空ではのんびりしているのか、貴方が近づいている事への反応が遅れている翼竜達は慌てて飛び立とうとしますが、それを見逃す貴方ではありませんでした。

 伸ばした尾で全ての翼竜を串刺しにしました。

 綺麗に一撃で全滅させた貴方は生で何匹か食ってみた感想はサーマルクスのようなワニ肉に近い淡白な味をしていた。

 爬虫類に近い為か味がその辺の種類と似ているのである。


 それにしても広い土地だな・・・空中に拠点というのも面白いな。・・・・・・問題は常に漂っている事か。・・・固定化するか。


 体内にある鉱物に邪力を込めて変質化、空を飛ぶ要領で空間に干渉する力を持った鉱物を精製した。

 その鉱物を解析して、この空島の外殻となっている部分の鉱物を全てこれに変化させた。

 それによってこの空島はこの上空に固定されたのである。


 あっ、でも、これなら下からここにあるって丸見えか・・・魚の腹みたいにするか。


 拠点にしようとしているのに下からこの島の場所が丸分かりというのは馬鹿でしかないので、下から見られても良いように空島のした部分が空と同化するように配色しました。


 これで良し。・・・次は殺風景だな。何か植えるか。・・・でも、水がないな。・・・水を出現させる物なんてあったか?・・・・・・まぁ、ノーアイか、ヤヨイが知っているだろう。


 爽やかとは程遠い突風が吹いているが、それが心地良いと感じている貴方はウトウトしてしまい、空島でのんびりと寝ていました。

 そうしていると、周りが風じゃない五月蠅さになっている事に気がつきました。


「ギャァァァァァ!!ギャァォォ!!!!」


 うるさっ・・・なんだ?仲間の敵討ちか?それとも、血の匂いに誘われて奪いに来たか?・・・まぁ、どっちにしても殺すけどな。


「ギャァッ!」


「ギギギギャァ!!」


 火力が弱いっ!


 大型の翼竜と一緒に様々な翼竜が群れをなして貴方を取り囲んでいましたが、せっかくの睡眠を邪魔された貴方はイラついて尻尾で薙ぎ払って半数の首を落とした。

 一瞬にして仲間がやられて驚いても即反撃に出た大型翼竜は口から火を吹いたが、あまりの弱火に逆に驚いた貴方は本当の火とはこう言うのだと火を吹いて焼き殺した。


 やっぱり弱いな。・・・まぁ、良いや。お土産も出来たし、下に降りて、この島の活用法でも相談するか。

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