なんかキモい?
ワイの名前はノーアイ。
偉大なるボスのオーリス様の第一の部下である。今までワイはどんな敵にもボスが負けるなんて思ってもいなかったが・・・今回は本気で死ぬんじゃないかと頭をよぎった。
まぁ、そんなのは杞憂でした。ボスは昔弱者だったらしい(誰も信じていない。)ので、奥の手や不完成のものは使わない主義です。
だから、今回のように誰も知らない事を良くするが・・・こんな傷は初めて見た。
ノーアイの目の前にはオーリスの指示で初めていた荷造りを終わったすぐに吹っ飛んできた
その横っ腹にはパックリと裂けた大きな切り傷と岩をぶつけられたような打撲痕がありました。
この魚をノーアイも確認して知っていた。
己なら百回やっても一瞬にして死ぬとハッキリと死の姿を確認できる化け物であり、ボス以外で相手にもならない真の化け物である事を本能が叫んでいた。
そんな化け物をオーリスが擦り傷程度の軽傷で悠々と化け物の上でとぐろを巻きながら傷から肉を貪り食っている様は正に真の強者。
生きながら喰われる化け物には哀れみを向けながら、群れの全員がオーリスの仲間でよかったと心底己の運に感謝した。
・・・うん、普通だな。対して俺たちのところに生息していた兜魚と変わらんな。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おまえ、俺の仲間になるか?
驚愕!!
群れの全員がせっせと荷造りをしながら、危険が過ぎた安堵から談笑を交えながら作業していると、オーリスから言うわけのない発言をしてびっくり仰天していました。
通常、仲間になったものは同じ釜の飯を食べていたメナシウナギの中でも
今回の勧誘は後者に該当しそうだが、この後者は空腹でも、捕食宣言もしていないもの達であり、この武将魚は捕食宣言されている。
そんな奴はどんなに珍しくても、役立ちそうでもそんな些事を気にせず食べ尽くしてしまうのが、オーリスであり皆が知っている常識でした。
そんな三大欲求食欲極振りオーリスが食べつつ勧誘するなど、天変地異でもあるんじゃないのかと皆が慌てふためいていました。
貴方は武将魚を食べながら、この程度の味なら群れに迎え入れた方が良いんじゃないか?と思ったと同時に長考しながら食べていました。
今まで生き喰いした餌は全員が恐怖や苦痛、憎悪を抱きながら食われるのだが、この武将魚からはそんな負の感情は一つも感じられませんでした。
何処か歓喜にも似ている正の感情を感じとった貴方は気持ち悪くなったことで食欲減衰が起こった事も武将魚を勧誘した理由でした。
そんな吐き気を感じている貴方に気がついているのか、いないのか、武将魚は僅かに首を縦に動かして肯定の意を示しました。
・・・・・・そうか、ドクター!!治してやれ!!お前ら、引越しはコイツが治ってからだ!!!喜べ!見た目通りの大型新人だ!!!!!
海底500メートルの戦いは貴方の勝利?で終わりました。
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