凌辱系エロゲの世界に転生〜ゲームの世界が現実になったからには…俺はヒロイン達を救いたい〜

第31話優花と凛

「今日はどうしたの？」

「ああ…うん…色々あったから…優花ちゃんとちょっと話しておきたいなって…」

「…色々？」

　凛ちゃんから電話があった。直接会って話したい事があるって…。それならと凛ちゃんを私の家に招いたわけなんだけど…凛ちゃんが言った色々っていう言葉が妙に引っ掛かるのよね…。

「…豊和君の事？」

「…うん」

　豊和君の名前を出しただけで頬を染める凛ちゃん。コレは豊和君が何かやらかしたのよね？

「それで…何があったの？」

「えっとね―――」

　やらかしてるわ…かなりやらかしてるわ…豊和君…。あの馬鹿っ…。凛ちゃんから話を最後まで聞いて思ったのはソレだった。

　凛ちゃんが苦しい嫌な思いをしていた時は『何で私に相談してくれなかったの！？』『恋敵ではあるんだけど…その前に親友じゃない！』―と、私の思った事をありのまま凛ちゃんに伝えたんだけど…問題はその後よ。

「はぁーっ！？裸で添い寝したっ！？しかも抱きしめられたまま眠ったっ！？」

「えっ…と…うん…」

「しししししし、しかも…凛ちゃんもき…キス…したの！？」

「豊ちゃんは…知らないんだけどね…眠っている豊ちゃんの額に額を合わせてたら…偶然顔がね…動いちゃって…」

「アウトっ！アウトッ！アウトよっ！？完全に凛ちゃんもやらかしているじゃないのっ！？」

「…だって…助けられて…想いが溢れちゃって…」

「うぐっ…それは…そうなるだろうけど…」

「そ、そもそも優花ちゃんもやらかしてるよねっ！？」

「そ、それは…事故だし…」

「しかも…お互いファーストキスって認識してるよねっ！？」

「…そ、そりゃあ…私は思ってるけど…豊和君は…そう思ってないと思うし…」

「どっちにしても優花ちゃんもアウトだよね！？」

「…黙秘するわ」

「都合が悪くなったら黙秘しないで！？」

「で、でも…は、裸は流石にアウトでしょっ！？しかも…膝枕してあげて…そのうえ凛ちゃんのアワビ見て気絶したんでしょっ！？アウト以外ないもん！？」

「…アワビっていうのはやめよ？」

「アワビはアワビでしょっ！？」

「そ、そうだけど…そうじゃないような…」

「…でも…」

「ん？」

「…同じ人を好きになっちゃったから…仕方ないよね…」

「…うん」

　親友でもあり…恋のライバル…。ううっ…私自身豊和君以外はあり得ないし…凛ちゃんにも悲しい思いはしてもらいたくないし…

「…ホント…ままならないね？」

「…うん」

　凛ちゃんも同じ様に思っていたみたい。でも…

「「負けない」」

　声が重なり…私と凛ちゃんは笑い合う。

「じゃあっ！ハーレムを作ればいいじゃな〜い☆」

　その時…私の部屋のドアが開き…そんな馬鹿な事を言う女性の姿が…。

「…愛は何言ってんの！？しかも勝手に入って来ないでくれる！？私は今、凛ちゃんと話してたんだけどっ！？」

「わたくしに部屋に入るなと言われるのは励んでいたら困るからでしょうか？」

「なっ！？は、励んでなんかいないわよ！？」

「励んでたじゃないですか？先日壁尻を体験した後に☆」

「か、壁尻言うなぁぁー！」

「ちょっと！？私それ聞いてないよ、優花ちゃん！？」

「ち、違うのよ！？アレはお母様が…」

「お嬢様は私が知る限り三度は達していましたよ☆」

「愛は余計な事言わないでっ！？さ、三度も達してなんかいないわよ！？」

「ほう〜☆ホントに？ホントのホントにっ？」

　くっ…愛が物凄くウザいわ。この顔は全て知ってる顔よね…。

「…と、とにかく！」

「優花ちゃんが話を誤魔化そうとしてる」

「誤魔化しきれていませんけどね☆」

　と、とにかく…愛が来たことによって話はもう滅茶苦茶…。主に下ネタのオンパレードとなる事に…。

＊＊＊

あとがき

優花「ちょっと！？私が一人でしてる話は暴露しなくてもいいんじゃないのっ！？」

愛「必要な事でしたので☆」

優花「必要じゃないわよ！？」

日和「ま、まあ…それくらいは普通するだろ？」

一同「「「「「…えっ？」」」」」

日和「えっ…と…何でみんな驚いて…」

芽依「そ、それは驚くでしょ？」

天音「そ、そうですよ。え、エッチな話で気絶していたのにっ！？」

日和「そ、それは…そうだけど…アタシだって…それくらいは…」

芽依「ヤる事ヤってんだ…」

日和「おいっ！？ヤるって言うなっ！？」