予定を立てた所でその通りに進むことなんてない。つまり道草

目に入った大きな建物に向けて歩いてる途中裏路地を見つけた。

薄暗く普段なら見つけても絶対に入らない所。

せっかくのゲームなんだから入ってみよう。


チュートリアルだって街を見て回れみたいなこと言ってたしうんうん。

そんなことを思いながら路地裏に足を向けた。


なんだかどんよりとした空気、

さっきまで歩いていた石畳の道と比べて歩きずらいでこぼこした道。

何かある訳でもなく続いてる道。


よくある物語だったらこういう所で悪から逃げてるヒロイン/相棒と出会ったりするのかなー。

悪漢においおい、そこの兄ちゃんちょっと待てよとか言われたりするのかなー


そんな、なんでもないことを考えながら歩く。

そんな考えとは裏腹にただ道は続いていくだけ。


もうしばらくだけ歩こうと思ったら首輪をつけた1匹の茶色の猫がゴミ箱の上で眠っていた。



そっと近づいてみる。

すると猫はすっと起きてこちらを見てくる。


こわくないよー


そんなことを言いながら手を鼻の前に持ってく。

猫はスンスン手を嗅いだあとまた寝っ転がる。


撫でますよー。怖くないですよー。


そんなことを言い猫を撫でる。


耳に背中におしりら辺。

そしてなんだか、凄いぷにぷにしてるお腹…。

毛を逆立てないように撫でてると

『【撫でる】スキルを獲得しました』

との事。


『撫でる 撫でる際に好感度の補正』


なんてニッチなスキル。

こんなのもっと撫でてあげてと言ってるものじゃないか。

そんなことを思いながら撫でるのを続ける。

スキルを獲得したからかのか、分からないが猫先程よりも目を細めて気持ちよさそうにしてる。


君は人になれてる猫だねー?


暫く撫でてると猫はすっと起きあがりたったったーとどこかへ行ってしまった。

まぁ首輪は付けてたし、家に帰ったのかな?


可愛かったなぁ。

テイム枠を猫に使うのもいいかもしれないなぁ。

それか撫でれる動物系の子。


そうして、元きた道を戻り最初の目的であった大きな建物をめざす。

うん、今度こそ、変な寄り道はしない。


きっと、また何かあったら寄り道するんだろうなぁと。

路地裏を後にするのでしたとさ。


ーーー

すてーたす

名前:月見うさぎ

職業:テイマー

スキル:テイムLv1、料理Lv1、テイム枠+、

    味方強化、幸運、撫でるLv2


お金:2930G

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