第70話 ギルド見学2

想像するより、建物が大きくて、旗が立っている。

風に靡き、優雅に舞う。

ギルドの権威を示す、その旗は、特別であり、深緑の生地に、金色の糸が刺繍されている。

植物と武器、それからフェニックスの刺繍が施されている。

「あの旗、かっこいい。」

「あれ、フェニックスでしょ?素敵。」

「可愛い!」

やはり、子供の目から見ても、この旗は、とても良いに映る。


ロザリーは、大きく、手を叩き、注目を自分に移す。

「はい。いらっしゃい。歓迎するわ。未来の魔法使いさんに未来の錬金術師さん。」

ロザリーの声の通るような発言に耳を傾けた。

まだ幼い子たちにとって、魔法使いや錬金術師と言う言葉を聞いて、晴れやかな笑顔を浮かべる。

飛び上がるほどに嬉しい言葉である。

「あたしは、ロザリー・ミレアム。このギルドの解体部門で働いてるわ。何人かは顔見知りがいるけど、よろしくね。」

快活に話す彼女に、子どもたちも相打ちを打つ。


「マリーのお姉さん?」

「そうよ!あたしの自慢のお姉さまよ!」

誇らしく、胸を叩くマリーウェザー。

その様を見て、いい子たちばかりじゃないかと、ロザリーも満足。


「じゃあ、はじめに、この旗の意味を教えるわ

ね。ギルドは、ここの他にもあるけど、冒険者ギルドの旗は、統一されて、立てられてるわ。あの深緑の生地は、自然に感謝を示すために自然を無くしては、生きていけないからね。次に、あの植物は平和を象徴するユグドラシルと回復を意味するフェニックスの刺繍を施してるわ。金色の糸を使用してるのは、威厳をもたらせるためなの。」

へーとみんなは、旗を見上げながら、話を聞いてる。

「次は中を案内するからね。ついてきな。」

パチンッとウインクするロザリーについていく。

中はどんなふうになってるだろう??

ワクワク!!!


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