第59話 悪徳セールスマン
この世界でも訪問販売はある。
あまり少なく、詐欺行為に近い方法が多く、昨今は、みんな、気をつけて、引っかかることは、少なくなった。
とすると、悪徳セールスマンは、何をするか。
あの手この手で、引っ掛けようとする。
「いやね。高齢者を狙って!!良心は傷まないのかしら。」
「そんな良心がそもそもあるなら、やらないわよ。」
フィルが注意喚起をしているニュースに噛み付いている。
「婦人会のみんなも注意喚起をすると決めてね。一人暮らしの高齢者のお宅に当番制で見回りましょうで決めているのよ。詐欺にあったら、居た堪れないわ。」
「昔ははっきり、断れた人も、年齢を重ねて、中々、出来なくなってると言うものね。」
「そうよ。」
詐欺行為には気をつけないと言う大人たちの横で、積み木をして遊んでいたリーサは、セールスマンってなんだ?と見ていた。
「ほーん?勧誘ってやつをするのね?強引にやるの?」
「そうらしいよ!中にはね、いらないって言ってるのに、寄越して、お金だけ、取るんだって!しかも高いんだよ!」
「悪い子なの?いけない子?」
「めってやつね?」
今日もまた甘えん坊たちは集まり、会議中。
婦人会・紳士会の大人の集まりにいつか、自分達も入れて貰うのだと、憧れている。
議題に上がっていた悪徳セールスマンの話を聞いて、高齢者ばかりを狙うらしいと聞いた甘えん坊たちは考えた。
「一人暮らししてる人、結構多いからさ。僕たちも、お手伝いしようよ。」
「いいね!」
なぜそうなるのか。
「むむむ、じゃあ、まず、誰んちから行こうかな?」
「これは、大事だよ!」
頭を悩ます四人組。
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