第26話 キャサリン・マガー

ゴシップ記者、キャサリン・マガー。

フェイクと言う新聞の編集者であり、編集長。

少数精鋭。


有名人・政治家・名家等などの人物のゴシップは大好物。

獲物がいたら、めげずに、張り付き、よだれを垂らしながらも、情報を得る。

いや、あっても、なくても、良いのだ。

作ってしまえばいい。


ハルベル家から、予想通り、抗議文が届けられた。抗議文など、机の上にも収まらないほどに溜まりまくっている。


各家や方々から、抗議文が来るので、気にしても致し方ないが、何分、キャサリンは、抗議文が大好き。

自分の記事を見て、反応する連中からの反応ほど、愉快でたまらない。


時に裁判になったり、脅されたり、命の危険があれど、やめられない、止まらない。



ぐふふ。あれ。これは、マダムの部下たちからの脅迫だね。いいよ。いつでも来なさい。

そんなもので、この私を止まらせることは、出来ないのだから。





キャサリン・マガーは、平凡すぎて、印象に残らない容姿をしている。

故に、変装が得意。周囲に馴染みやすい。

それが、持ち味で武器でもある。



お気に入りは、人混みが多いカフェ。

特に人通り沿いにあるこのカフェは、コーヒーの味も芳醇で素晴らしい。

いつもここのコーヒーを片手に飲みながら、記事を書いたりしている。

お気に入りの席に座り、ペンを走らせながら、コーヒーを嗜む。



「ねーねー、あれが、キャサリン・マガーだよ。」

「ふーん?リーサが探してるの、あの人なの?」

「普通の人に見えるよ?」

「あのドーナツ、美味しそう。」

四人の目が、キャサリン・マガーを捉えている。




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