第2話 魔物現る!!八つ当たりに付き...
私、星屑美波は成人女性である。
何度でも言おう。成人女性なのだ!!そんな息巻いているが、私はお昼にお酒を飲んでいたせいか、謎生物と言葉を交わし酔いの勢いで、私の理想とするクールダークな魔法少女を思い描きながら、謎ぺンギンに洗いざらいはいていた。
それはどうしようもなく、契約は成立済みで私は魔法少女の姿を堪能していた。
なってしまったものはしょうがないと消去法で一先ずは落ち着けたが謎ぺンギンがこれから一緒にいるということを聞かされたら何となく、気まずいというちょっとした悩みを抱えた。
表情は変わらないけど、声で楽しいのか楽しくないのかを判断できるのは、とりあえずで良かったと思えた。
そんなことを考えていたら、謎ぺンギンが私に緊急の知らせを告げるように話しかけてくる。
『美波、近くに魔物が発生したよ。今は他の魔法少女が一人で応戦してるみたいだから、行ってあげるといいよ。魔法少女として初デビューだね。』
そう謎ペンギン……いえ、もう私のパートナーとなったからペンちゃんと命名しよう。うんそんなペンちゃんに私は
「了解よ。この体の性能を私も試してみたかったの。それじゃあ行きましょうか。ペンちゃん。」
『………その呼び名はちょっとなんと言うかむず痒いですね。』
そう言って表情は変わらないが、それが照れたのだと思うと、可愛いなぁ〜なんて思うのだった。
✡ ✡ ✡
私は海山区に住み、その付近を担当している魔法少女ミム、私が得意とする異能は幻影の異能で低級の魔物を幻影で惑わして避難をさせている。
そんな私は、突如として発生した。ゲートをどう対処しようかと思いながら、市民を誘導していく。
(幻影が終わるまで数十分でも救援要請を送って、ほかの区域で手が空いている魔法少女が到着するのはあと数時間もかかる。)
そう思いながら、私は到底全てを捌くことは出来ないと判断しながら思考を回していく。
何か策は無いのかと考えていた時に、上空から見えた白と黒の服装をし見たことの無いような容姿の魔法少女が飛んできた。
(え?!あれは誰ですか!?まだ登録されてない魔法少女が存在したなんて聞いていませんよ!?)
その姿は妖艶で、鋭い鎌を持ち魔法少女とは似つかわしくないものを持っていた。
私は、敵ではないと判断できなかったが、あと残り少ない幻影のことを考えて彼女に話しかける。
「貴女も魔法少女なのですか!?そうならそこにあるゲートを破壊してくれませんか!!」
そう言ったらそれが聞こえたのか。軽く会釈をして彼女はその手に持っている鎌でその場に行ってゲートを切り付ける。
それを見て物理では効かない野田というのを忘れたが、そんなことを言わなくても、その光景を見て私は素っ頓狂な声を上げる。
「……は?」
その鎌で斬り裂いたゲートが破片となって砕け散る。それを見てそんな武器を願えるような願いをこの少女はしたのかと、驚きで声も出なかった。
そしてゲートを壊したあとが最も信じられないと思える光景が目の前て繰り広げられていた。
それは―――
「なんて速度で、放たれた魔物を殲滅してるのよ……」
それは魔法など使わずに、ただの身体能力で鎌を振り回すその光景は正に死を告げる者のような姿だった。私はその光景を球体型自立映像記録ポットを流しながらただただ眺めるのだった。
✡ ✡ ✡
私はすぐさま到着して救援活動をしている魔法少女ミムがどうしようか迷っている時に到着した。そんな私を見たミムが私に気付いて大きな声で告げてきた。
「貴女も魔法少女なのですか!?そうならそこにあるゲートを破壊してくれませんか!!」
それを聞いた私は、とりあえず会釈だけして、この鎌の性能を知るために、行き良いよくそのゲートのある場所へ進み。鎌でそのゲートを斬り裂く。すると思った通りにゲートが砕け散った。
破片のように砕けたゲートは霧散するように消えていき残りは、この一体にいる溢れかえった魔物の処理だ。
そう思った瞬間に私は自分が犯した過ちをこの魔物たちにぶつけるように私の専用武器で斬り裂いていく。
そんなことをただの子の魔法少女としての身体能力だけで、数百程?いる魔物を早い速度で斬り伏せる。
なぜ一撃で魔物が紙のように斬り伏せられているのかと言うとこの鎌の特性にある。
その性能の可視化をするならこうだ
ーーーーーーーー
武器名:リユムネイラム
特性:魔力を纏う鎌。魔力で出来た切先はあらゆるモノを紙のように斬ることができる。
通す魔力によって広範囲で薙ぎ払いも可能
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と言った形の武器だということ、私はそれを使い出てきている魔物を
そして殲滅を遂行し終えて、私は気付く。そう言えば私はまだ登録を離していない魔法少女。そしてこの状況で魔法少女ミムにこんな荒っぽい戦い方をして警戒されたらと思った時だった。
後ろから、その人物が私の所に来て声をかけてくる。
「その、ありがとう助かったわ。だけどあんな戦い方をする魔法少女を私は知らないの、説明してもらえる?」
そう言って警戒はしているものの、助けられたからか、どうやら襲ってきたりはしないと思えて内心ホッとした。
私は初めてこの姿で会話をするが、何故か私はいままでの口調じゃない喋り方で話す。
「私は、あなたと同じ魔法少女だけど、知らないのは当然ね。今し方契約を結んで来たのだから。」
「え?なんですって!?契約したばかりの人がこんな戦い方をするなんて、貴方どこのひとなんですか!?」
私が正直に答えたら、何故か驚かれた。え?普通契約したら戦うものじゃないの?
『(君の疑問に答えてあげよう。まず契約してまもない魔法少女は、その身に宿す魔力をすぐにはコントロールできないのさ、だけど君は異常なまでに洗練された魔力を纏う言う形で自らを未だに包んでいる。それが何を意味するかは君もわかっているのだろう?)』
「(ええ!?でも私はそんな高度なことなんてしてませんよ!?ましてや魔法少女になってウキウキ気分で殲滅だ!!なんて考えて来ちゃいましたけど、もしコントロール出来てなかったら……)」
『(今頃君は飛んでる時に、体が体内からボロボロになっていたかもね。)』
そう言われて私は、「(ちゃんと説明ぐらいしてよ)」とテレパシーでわたしのサポーターであるペンちゃんに言う。
そして私は目の前の、私より小さいであろうミムを見る。そこには私が動画で見ていた。通りに可愛らしい姿をしているなんて思ったが、私が非常識のせいで、驚かせてしまったことに少し罪悪感を覚えたのだった。
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