第3話 魔法少女テスタ
避難誘導が終わって、私は魔法少女ミムにどう説明するのかを高速でいい回答を出そうと加速させる。
「それで、あなたの名前を教えてもらえるかしら?」
そう問われる私は、この姿に合うような名前を考えていた。それは
「私は、魔法少女テスタ。あなたと同じ海山区に住んでいるわ。今後ともよろしくね?」
「そうなのね…私はミムあなたと同じ区域のB級魔法少女よ。さっき見てたとは思うけど、幻影の異能を使うわ。それで貴女の能力って何なのかしら?出来れば教えてもらいたいのだけど。」
そう言われて、私は少し悩みながら強力なモノを言わずに応える。
「私の異能は、魔力干渉よ。既存に有る魔力の流れを読んだりそれを付与してさっき見せたあんな風に切り裂いたりだとかね。」
「ッ!!それってこの世界にある魔力を操作することも出来るってこと!?」
そう驚いて答えたミムを私は、そこに行き着くとはこの子は幼い見た目に反して賢いんだなと思う。だけど
「そうね。でも私のも限度があるから触れた魔力しか操れないの。それは例外なく霧散するような魔獣とかの魔力は無理ね。」
「そうなのね。だからあんなに早いスピードであの魔獣たちを倒したとでもなったばかりなのに凄いわね。」
「私のサポーターのペンちゃんが詳しく教えてくれたから感覚でやってただけよ。まぁ相性が良かったと言えるのかしらね。」
「ペンちゃん?」
「ええ、あそこに隠れてるペンギン?の見た目の子よ。」
そう言って私は指を指す。
それに気付いたのか。飛んで私たちの所に来て挨拶をする。
『初めまして、テスタのサポーターのペンちゃんです。』
「初めまして、こんな個体に選ばれたのね。まぁ私のサポートしてくれる精霊はこんな表情が変わらないような子じゃないけど、よろしく」
「そうなの?」
そう言って、いたら方の方になにかちょこんと小さな何かが現れる。
『こんにちわ、テスタ。私がこのミムのサポートをしている精霊だよ。』
そう言って挨拶をするそれは、見た目綿のような精霊だった。それを見てニコニコしながら、近づいてくるそれを私は
「え、可愛い。なんて呼べばいいかしら?」
『ミムからはフワちゃんって呼ばれているよ?』
「ええ、ますます可愛い。ミムもいいセンスしてるわね。」
「最初にあった時に、フワフワ浮いてたからっていう理由だけど、それでも笑わない?」
「ふふ、いいじゃない私もぺンギンみたいだからぺんちゃんなんて名ずけたのよ?一緒よ。」
そう言って二人で会話を挟む。
だいぶ警戒心が溶けてよかったと思いながらも、私は自分が成人女性だということをすっかり忘れていた。
それについては、触れていなかったので今は何とか誤魔化すことだ出来ているが、今後活動をする中で、支障がないかということを考えないといけない……はぁ、見た目が幼女チックだから年齢詐欺しても許されるよね?
まぁ今は妖艶な魔法少女として地盤を固めてやっていくことをしないといけない、私はそう思いながら、ミムと話し合うのだった。
✡ ✡ ✡
私はあれから魔法少女テンタと別れて救援要請を出した魔法少女を待っていた。
「一先ずは、この映像了承できたことには良かったと言うべきね。」
『ミムは警戒しすぎだよ。テスタは見た目はあんなだけど、私にも優しく微笑んでたよ?』
「ええ、でもあの強さを見るとどんな願いをしたのかが想像できないのよ。」
そう、あの強さは異常だ。聞けば来る前の2時間で魔法少女になって、あんなにも魔力を自在に操れるなんて魔法少女の歴史的にもそうはいない。
言えるのは全盛期の今の魔法少女協会会長の魔法少女がたった一日で魔力のコントロールを制御していたという。それなのにあのテスタという人物は魔法少女になって2時間そしておよそ
それが何を指すのか。
「海山区の穂波駅って何処かしってるよね?」
『うん、大体のこの区域の地形は把握してるよ?』
「なら穂波駅って、北側の端っこで大体ここから約80キロなんだよ。いくらなんでも30分出来たって言うから驚いたわよ。」
『た、確かに言われてみれば。でもこうも考えられるよ。この時代に会長さんと同じぐらい強い魔法少女が現れたって。それこそSランクの』
そう行ってこの子は、嬉しそうにする。
だけど、何かが引っかかると、私の勘がそう呟いているのだ。
そう考えていると、ここの区域のリーダー的存在がようやく到着する。
「ミムちゃんお疲れ様、救援要請遅くなってごめんね。自体が解決したのは連絡で知ってるけど、何があったの?」
「ありがとうございます。そうですね、一先ずなんですが取り敢えずこれを見て貰えますか?」
私はそう言って、球体型自立映像記録ポットのデータにある映像をリーダーの、魔法少女スノースに送る。
それを見たスノースは目を疑うように映像を眺めていた。
「これって、新しい魔法少女よね?え?この子が連絡で言っていた。魔法少女テスタという人物なの?」
「はい、私も彼女と会話をしましたが何処か落ち着いた様子の人物でした。」
そう言っていたら、スノースの鞄からひょっこりと現れたアリクイの見た目の精霊がそれを見て呟く。
『すげぇなこの嬢ちゃん。魔力を纏ってしかもそれを武器にも纏わせてる。並のコントロールじないなこれは』
「アクくんがそう言うなら、凄まじい強さなのね。」
『ああ、これはSランクの上位だな。ここまで纏うにはあの会長ですら数ヶ月はかかる。まぁ俺らからしたらこんな人材を見つけた。精霊はさすがだと思うぜ。』
そう言うアクくんと呼ばれる、精霊に私は
「その事なんですけど、アクさんはペンギンの見た目の精霊って知ってます?どうにもその魔法少女のサポーターらしいんですけど。」
そう言うと、突如としてアクさんは険しい顔になる。
『まさか、ミム嬢が見たのって無表情で立ち尽くしているような精霊だったか?』
「そうです。……もしかして何かあるんですか?」
そう聞いてバツが悪そうにする。アクさん私は何かそれに謎かあると思いながらアクさんが語る物語を聞く。
―――――――
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
一先ずはこの辺りでお知らせとさせていただきます。
この作品は、お試し作品となっています。3話でどれぐらいフォローされるかを期待してましたが、伸びが悪いと思うのでもしかしたら打ち切りも考えています。
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