3-12
*描写あり
みのるを止めねばならないのに、快感が勝ってしまって体がびくびくと跳ねる。
「んんんんーーッ!」
ぢゅぽん、と舌を抜かれた。
それだけ、ただそれだけで。
「イ~~っ!」
しかしみのるが止まる訳もなく、再び舌を抜き差しされ、またイく。
「ん゛ぅ、ぁ……」
「鬼々さん、大丈夫?鬼々さーん」
「ああ……っ、ひっ」
イった衝撃で体が動かない。
(なんじゃ、これ……体全部が、気持ちいい………)
「鬼々さん、エロすぎる。ごめん我慢出来ないから挿入れるね?」
鬼々の尻に熱いものが当たる。
「あ…いま……やっ……んぃぃぃぃっ!!」
(挿入れられただけ、なのに…声が、抑えられん…!)
どちゅん!どちゅん!とみのるが容赦なく腰を打ち付けてくる。
「い゛ッ、んッ、んううッ」
(ずっと、イってる、止まらんっ!)
しかし、みのるのちんこは容赦なく鬼々の前立腺をごりごりと突いてくる。
「っかは!やめぇぇ!そこ!!弱いからッ!はぁぁっ!!」
鬼々はついに声を抑えられなくなってしまい、突かれては喘ぐを繰り返していた。
「あッ、あああッ!しょこ、もうやめぉぉッ!!こわれ、壊れるッ!!まらイくッ!っ!!」
「大丈夫だよ、鬼々さん。何があっても俺が守るからね」
大丈夫じゃない!と言いたくても、口からは喘ぎ声しか出てこない。
「むり、むりっ!イくのッ、止まらない、からっ!ちゅくなぁっ!」
すると、さっきまで動いていたみのるが止まる。
「な、んで…」
「鬼々さんが嫌だって無理って言うならならやめよっか?」
「お主、どんどん、性格悪くなってっ、きて…ッ」
「?鬼々さんが嫌がる事はしたくないから」
嫌がらせではなく、素で言っているとしたらタチが悪い。
「い、いから、う、ごけ…!~~~ッ!かひゅっ…!」
動け、と言った途端、みのるが動き出す。
「あ゛ッ、ひ、や、あっ!あぅぅっ!!まら、くるっ、ヘンなの……っ!!」
「気持ちいい?鬼々さん」
「い、いわしぇるなぁ…!」
「じゃあ動かない」
再び動きが止まる。
(こやつ、意地でも言わせる気か…!)
「………ら」
「?」
「わしが、……何を、い、言っても、止めるでない…き、きき……きも、きもち、よく、な、なか…たら……っ、みのると、は……このような、事は、しない……っから、じゃ、から……」
顔を真っ赤にして少しずつ言葉を紡ぎ、みのるをぎゅうっと抱きしめ、耳元でこう言った。
「お主の好きにせい」
その一言で、みのるの理性は爆発した。
「あ、ああッ!!み、のるぅ!!あ、あんんっ!や、いんんっ!!」
「は…ッ、鬼々さんいつの間にそんな言葉覚えたの」
「う、うるしゃいッ!!あっ、あ~~ッ、イ、イっく…ぅ!」
「俺もイっていい?ナカに出して、いい?」
「い、いいから、だせ…んん!ほ、しっ……」
「うん、じゃあ出すね…鬼々さん、好き」
「~~~ッ!あ、あ、イく…!ん、イくぅ……!あ゛~~ッ!!」
「っく……」
びゅるるるっ!
「あ、で、てる…ナカ、に……あったかいの、が。ん、んく…ちゅ、ちゅううっ、んふ…ふぅぅぅっ」
(キス、されながら…イく……ッ)
目覚めたばかりだというのに、空いた穴を埋めるように何度も何度もセックスをして、そして鬼々は意識を手放した。
***
「兄さんおはよ、体調はどう?」
「大丈夫な訳あるか、朝からどこかの馬鹿が盛りよったせいで…」
「ノリノリだった癖に」
来夢の頭にゲンコツが落ちる。
「ところで宝はどこじゃ。あやつにも礼をせねばならん」
「これが礼なら酷いもんだよ」
来夢は鬼々に殴られた頭を撫でる。
「宝ならぐっすり寝てるよ。最近二人のことが心配であんまり眠れなかったみたいだし、そっとしといてあげて」
「そうか、酷い事をしたな」
みのるは外に出て朝の日差しを浴び、伸びをする。
学校には兄が連絡してくれたとの事だったが、なぜか学校側は富山の病院の存在を知らないようで、しかもみのるの実習は諸事情で遅れているという事になっているらしかった。
恐らく、草間が何かしたのだろう。
あの人は敵に回すべきではない人だと思った。
「みのる」
玄関から鬼々の声が聞こえる。
「飯が出来たらしいぞ戻ってこい」
じーっと鬼々を見つめる。
「な、なんじゃそんなにじっと見よって」
「ううん、なんでもない」
この平和な日々が続きます様に。
みのるはそう願いながら家の中に戻った。
To Be Continued…
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