2-11

*描写あり



「~~~ッ!」


ぴゅるっ

鬼々のちんこから少量の精液が出る。


「鬼々さん入れるだけでイッちゃったの?」

「うるしゃぃ、だまれぇ」


顔はもう完全に蕩けきって、舌も回っていない。


「俺怪我人だから動いてほしいな?」

「い、われなくともっ」


ぱんぱんっ

鬼々が自分出腰を上げて下ろし、を繰り返す。


「イ゛っ、ほれっ、これが、気持ちいいんじゃろっ」


鬼々がきゅうっとお尻を締める。


「っは、やば。うん、気持ちいいよ」


そう言ってみのるは、全く触っていなかった鬼々の乳首を軽く触る。


「ヒッ!」

「ほら、動いて?」


たんたん、ぱちゅんっ

鬼々のお尻とみのるの結合部の音すら気持ちいいのか、腰を動かす度に耳を真っ赤にし、お尻を締め付け、ナカがビクビクする。


「やめ、っ乳首、一緒に、すゆなぁっ!」

「じゃあ自分で触れる?」


こくこくと首を縦に振り、自らの乳首をきゅうっと抓る。


「乳首、あ、気持ちいっ、抓るのイイっ」


こうなってしまえば、鬼々はもう気持ちいい事しか考えらなくなるのをみのるは知っている。


ぱちゅんぱちゅん


「も、全部気持ちいい、むりぃっ、みのる、イく、またイくゥっ!」

「うん、俺もイッていい?」

「出せ、ナカにっ、出せ」

「いいの?妊娠しちゃうかも知れないよ?」


自分で言いながら、変態と言われても仕方ないなと思う。

本当にしたらいいのに、なんて口が裂けても言えない。


「する、わけっ」

「ここから母乳も出ちゃったりして」


反対側の乳首をきゅっと抓る。


「あ゛ッ、出るわけ…っ!」


そう言いながら想像してしまったのか、鬼々はまた軽くイった。


「ね、俺との子供出来たらどんな子になるかな」


手をお腹に添える。


「ひぅっ」

「きっと鬼々さんに似てとっても美人で綺麗な子なんだろうなぁ」


するするとお腹を触る手が鬼々に握られる。


「お主を、んぅっ、独占する権利は、わしだけの、ものじゃ。他の誰にもやらん」


わかったか?と言わんばかりにまたお尻を締め上げる。


「~~ッ」

「返事は?」

「わかりました。その代わり、俺にも鬼々さんを独占する権利、下さいね?」

「そのようなもの」


ふと鬼々がみのるの耳元に近づいてきて。


「とっくに与えておる」

「~~~ッ、出る…っ」

「あ゛、でて、るっ、あついのがっ、わしも、イく、イくうっ!」


びゅるるるるるるっ!!

びゅううううううっ!!


「はっ、はぁっ…んんっ、またイくぅ…ん」


鬼々は出された後の余韻で再びイった。


「抜ける?」

「まだ……まだじゃ、まだ、足りん…」


再び腰を落とす鬼々。

この後、鬼々が気絶するまでセックスは続いた。



***



みのるが退院して一週間。

志々怒が愛知へ戻ることになった。


「志々怒さん、堺さん!」


みのるが二人の元へ駆け寄る。


「もう走れるようにまでなったんだ、若さっていいねぇ」

「何を言ってるんですか、志々怒さん」


と堺が笑う。

みのるの記憶は、あの後気絶して異形に怪我を負わされたという事に、異種族保護団体は、志々怒と堺が滅多打ちにし解散した、と言うことにしてある。

流石にあの事実を突きつける訳にもいかない、そう判断したからだ。


「色々とお世話になりました」

「いやいやこちらこそ。ねぇ堺くん」

「はい!俺、志々怒さんと戦えてめちゃくちゃ楽しかったですし!お体も大丈夫そうで何よりです!それに」


と、堺は鬼々の事を見つめる。


「お二人が仲直り?したみたいでよかったです!」

「おい貴様、こやつに何を話した」


鬼々が志々怒に詰め寄る。


「いやいや、ケンカしてたみたいだよーってだけだって。それ以外のことは…」


ゴン、と志々怒の頭に鬼々のげんこつが落ちる。


「いたっ!!」

「あの時殺すべきじゃったな。今はみのるがいるからこれで勘弁してやる。世話になったのは事実じゃしな」


世話になった人にげんこつとは、と思ったが、言ったところでそれが二発目になるのは明らかだったので、大人しく口を閉じた。


「じゃ、いこうか」

「はいっ!」


そう言って堺が短剣を取り出すと、空間が切り裂かれ、二人はそこに向かって歩んでいく。

唖然とするみのるを他所に。


「じゃあまた会う機会があれば!」

「本当にありがとうございました」


握手を交わす。

志々怒に続き、堺にも握手を交わし、2人はその暗闇に消えていき空間は閉じられた。

そして日々は戻ってきた。


「おいみのる。メシじゃ、首を出せ」

「はい」


日課である吸血。

これからも鬼々とはこういった毎日が続く。

大変なこともあるかも知れないが、平和な毎日が続けばいいなと思うみのるであった。


to be continued……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る