2-3
*描写あり
「ちょ……っ、鬼々さん!」
みのるの静止を無視してひたすらどこかへ向かう鬼々。
(なんか怒ってる……?)
もし仮に怒っているのだとしたら、なぜこれ程までに怒っているのか全く原因がわからない。
朝はきちんと血を供給したし、お昼ご飯も作ってきたし、原因らしい原因が思いつかない。
考えながら鬼々の後ろを着いていくと、校舎と校舎の間の、人通りが少なそうなところにたどり着いた。
「えっと…」
未だに鬼々の行動に理解が追いつかず困惑しているみのるを鬼々はずっと無視し続ける。
すると突然、首根っこを捕まれ首を一噛みされた。
「~~~っ!」
そのままちゅうちゅうと血を吸われる。
いつもは吸うだけなのに、今回は思いきり歯を食い込ませ、噛み付いてくる。
「ちょ、いた、痛いって!」
みのるが声を掛けるが、鬼々は相変わらず無視を貫く。
みのるはあまりの痛みに耐えきれず、鬼々を力ずくで引き離した。
鬼々は見ると血を吸っている途中なのに剥がされた事にムスッとし、頬っぺたをぷくーと膨らませていた。
「みのる、なにをする」
「何を、じゃなくって…。本当に痛いんだってば。すごい牙くい込んでた…」
「知らん!いつも通りじゃ」
「いつもはここまでしないって。どうしたの?」
「………」
聞いても答えるつもりはないらしい。
「鬼々さん?」
「……お主は、わしのモノじゃろう。他の者に触らせるでない。そんな事もわからんのか」
「鬼々さんもしかして……嫉妬してる?」
瞬間、鬼々は顔から耳までを真っ赤にした。
「な゛ッ………!!!ふざけるな!!!なぜわしがそのようなことを!!!血を吸われておっ勃てておる奴に言われとうないわ!!!」
「え、うそ!?」
「見てみろ!!たわけが!!」
そう言われ下半身を確認すると、確かにみのるのちんこは勃起していた。
「それ、どうするつもりじゃ?」
「あー…」
どうしよう、まじでどうしよう。
学校で、しかも外で…ああ、なんてこと、こんなの誰かに見られたら…。
みのるの顔が白くなっていくのがわかる。
「わしがなんとかしてやろうか?」
「いや、でも…」
「ならそれを見せたままここから出れば良い。わしの善意を無駄にするつもりか?」
「………すいません、お願いします」
みのるの返答に鬼々が鼻をフンと鳴らす。
「分かれば良い」
鬼々はみのるのソレを取り出すために屈む。
ぶるんっ!
出たと同時に鬼々の頬を叩く。
「お主のは相変わらず大きいのう」
鬼々の喉が少しだけ鳴る。
(いつもこれを銜えたり入れているわしもわしじゃが…)
くぱ、と口を開ける。
「ん……ふぅっ、ちゅるるる、ぢゅぽっぢゅぽ」
鬼々の口が、舌がソレを丁寧に舐めて吸う。
「ほっ…ん゛ぐ…っは、あ゛」
「鬼々さん、だんだん上手くなってない?」
「煩い、黙っておれ。ぢゅるるるるっ、ずぞぞぞぞ、ぢゅぽぢゅぽっ」
鬼々の口の中で、みのるのちんこが大きくなり、ビクビクと震えているのがわかる。
「もうれそうか?」
「っ、ごめ、でる…っ」
「ん……らせ……」
びゅるるるるるっ!
「っは………っ、喉キツ…」
「ん゛ん゛ん゛~~っ!」
みのるが鬼々の頭をぐっと抑え込む。
ごきゅごきゅ、ごくんっ
「ふ……ッはぁっ、ちゅぽっ、っあ…」
「はあ…っ、鬼々さん、大丈夫?」
「けほ、それなら口に出すでない」
「いいっていったの鬼々さ」
「煩い」
べし、と鬼々に頭を叩かれる。
鬼々の顔がまた赤くなっている。
「はよう友人のところへ戻れ」
「ねぇ」
みのるは意を決して、鬼々に問いかける。
「俺と鬼々さんって、どういう関係、なのかな…」
「……」
鬼々は黙ったまま。
考えていると言うことは、それなりに何か想ってくれているのだろうか?それとも…。
「わしとお主に何か関係性でもあるのか?まあ、色々と与えて貰ってばかりではあるとは思うてはおるが…」
ワガママで横暴な鬼々が、そんなことを考えてくれているとは思わず、少し嬉しいと思った。
「わしがお主に愛だとか恋という感情を持つことはないぞ。お主はただのエサじゃ、自惚れるな」
「鬼々さ……」
この一言を放ってから2週間、鬼々はほとんどみるるの家に帰って来なくなった。
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