第42話 共依存ルート未来の話
駆side
「あー、今あいつは仕事中かぁ〜、早く来ないかなー。」
そう言いつつ、自分の部屋の椅子に座って、くるくる回っている。
ま、ちょうど今始めた配信でも見るかね。
『どうも〜!!こんさか〜!!』
【どもども!!】
【いーえー!!】
『今回はね〜!!最近のゲームで人気を絶したと言われている!!ギャルゲーをやっていきます!!女性目線から見ていこうと思うよっ!!』
【いえー!!】
【合法百合だぜっ!!】
『これ、合法なの??………まぁ、いいや。それじゃぁ、このギャルゲー『信号機は青と赤』のシナリオを全クリするまで頑張ります!!』
あー、癒されるわー。流石、隣の部屋で配信してる人だねー。
ってか、俺が作ったゲームやってくれるんだ。長いよ??大丈夫かな??
『さて、それじゃぁ、行きますかぁ!!』
そうして、数時間が経った。
『ねむゅい。』
【そーだよねー、数時間ぶっ通しだもんねー。】
『………あり??名前、桃花??隼人??』
【それ、ゲームの登場人物だよ??今気づいたの??】
『いや、ちょっと、まって?????え、あえ???』
【ん???どゆこと??】
『か、かける??なに、したの??』
【かける??だれそれ??】
ん??やな予感が─────
『かけ、る………あっ、はぁっはぁっはぁっ、………あっ、かけるっ、どこぉ??』
………まずいっ!!今ここで例の発作が───────
『かけるぅー、どこ〜??』
「すまん、コメ欄!!ちょっとまっててくれっ!!」
「あ、かけるきた。ほっ、よかっ、たぁ。」
「寝てていいからな。」
「うん、ねりゅ。おや、すみ。…………すぅ、すぅ。」
うん、一定のリズムになった。さて、これから、コメ欄とのお話して行こうか。
【だれ??おまえ??】
【俺らは野郎の声なんて聞きたくないんだが??】
「じゃぁ、伝えておこう。こいつは今、俺と共依存なんだよ。」
【きょう、いぞん??】
「知らないか。流石に。共依存だよ、共依存。その名の通り、どっちもいないと発狂しちゃうんだ。まぁ、さっきの『かすみ』は恐怖の方だけどな。」
【ふーむ??隣にいる感じ??】
「まぁ、正解。因みに他の男が寄り付くと引っ掻かれるぞ。」
【なるほど、俺らの対策は完璧だった??】
「そうだ。俺も配信見てるからなんだが、今までこれ程長く俺と離れたことはないんだよね。だから……………」
【発作が起きたと??】
「そうだ。あ、因みに俺は今かすみがプレイしてるゲームの製作者です。他の人は一切噛ませてないから俺しか知らないことが今ならなんと無料で聞けます。」
【は??これが1番驚いた。】
「まぁ、そうだろうね。さてさて、質問は??」
【なんで作ったの??】
「はい、傾注。『何故作ったのか』という質問だけど…………それの答えは全クリする以外にないね。因みに全クリやったことある人。」
【ノ】
【まだ。】
【あとちょっと。】
「因みにだけど、全クリって、隼人sideの方もやった〜って人な。」
【ノ】
【なにそれ初耳。】
【知らんかった。】
「そうだよねー。まずはそもそもそれを知らないよねー。さて、それじゃぁ、逐次解説入れてくんで、ゲームやってきます。」
あとがき。
というわけで、将来の駆と香澄でした!!まだ続きます!!もしかしたら『ゲーム』がヒントになるかもね!!
因みに設定ですが、この世界線は桃花が催眠されたルートの将来の話ですので、気をつけてね!!
香澄→VTuber(『更科かすみ』という名前でやってる。)
駆→プログラマー(とある人気ギャルゲーを作った張本人。)
家は一軒家。
駆の部屋と、香澄の部屋は同じ。
何故香澄が『更科』の名前を使っているのかはコメ欄とかでお待ちしてます!!頑張って考えて!!次で明らかになる…………はずです!!
依存度に関して。
駆→香澄に対して。
隣にいないと無理。でも、仕事とプライベートの分別はできる。でも、一定時間経つと、発狂する。今さっきも発狂寸前だった。
香澄→駆に対して。
隣にいないと無理。数時間くらいしか耐えれない。配信は常に1時間程度で終わらせているので、これが初めての長時間配信だった。よって、恐怖心がモロに出てしまった。
寝る時??そんなんずっと一緒ですが、なにか??
風呂??一緒だねー。
トイレ??
流石に違うわな。外出中は。(家の中はどうとは言っていない。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます